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瞬間。 | いろいろ

瞬間。

緩やかな上り坂の途中にベイシスのショールームはあります。 道すがら、道と空が重なり合うようなポイントがあり なんだか空へ向かって歩いていくような、毎朝気持ちの良い瞬間があります。   お家の中でも季節の移ろいとともに、 ふと、いつもの風景が陽の差し込み方ひとつで違ってみえるような、 はっとしたり、心地のよい瞬間がそれぞれにあると思います。 先日、映画 PERFECT DAYSをようやく観たもので、なおのこと、そんなことを考えてしまいます。 自分の居場所に必要なかたちを自分なりにイメージして、それをかたちづくっていく。 ネットでどんなものでも見られる便利な世界ですが やぱり百聞は一見にしかず。 画像ではない、実際のものが醸し出す雰囲気を五感で感じるって本当に大切だなぁと感じます。 いろんな選択肢があるからこそ、まずは触れてみて、気持ちが動くものを選んでいただくことが より心地よい瞬間につながる気がします。 Basisはオーダーメイドのキッチンと家具の会社ですから、 こちらです!という商品があるわけではありませんが つくりかた、佇まいなど、きっと感じていただけるかと思います。 どうぞお気軽にショールームへお越しください。 ご予約はこちらから。 先日、美術館で須田悦弘さんの作品を観ることができました。 こちらは見れば見るほど、本物のようで自分の目を疑いたくなるような木の彫刻。 本物だけど、本物ではない。 作品の素晴らしさとともに、木の可能性を感じずにはいられない時間でした。 高橋

個性的≠ユニーク | いろいろ

個性的≠ユニーク

  糸井重里さん主催の「ほぼ日刊イトイ新聞」を見るのが好きで、その中で最近糸井さんがとてもオススメされていた「はずれ者が進化をつくる」という本を読んでいます。 農学博士の稲垣栄洋先生による著書で、植物の視点から生き物の進化の秘密に迫るような内容なんですが、これがめちゃめちゃ面白いんです。 例えば、タンポポについて。 タンポポの花の色は全て黄色ですが、それはタンポポの花粉を運んでくれるアブの仲間が黄色い花が好きだからとのこと。 逆に大きさや葉っぱの形がバラバラなのは、育つ環境によって変わる必要があるから。 植物の世界では、「個性」は生き残るために作り出した戦略で、大きさや形がバラバラなのは、それぞれそこに意味があるからとのこと。 逆に、タンポポの花の色みたいに、生き残るためのベストな答えがでていることは、そこで進化が止まる。 そう考えると、例えば椅子には4本脚もあれば3本脚、1本脚などいろいろな形があるのは、ある意味椅子にとってベストな脚の数の答えがまだでていないっていうことになるのかなぁ、なんて思ったりします。 もしくはキッチンや家具の世界ですでにベストな答えがでていることってなんだろう、とか。 また、「個性」はみんな生まれながらにして持つもので、もうそれだけで十分個性的。 よく、個性的と聞くと奇抜なファッションや型破りな行動など、みんなと変わったことをすることイメージがあるけど、たぶんそれは「個性的」ではなく「ユニーク」で、ほんとうは生まれながらにしてすでに個性的なので、変わったことをすること(ユニーク)が「個性的」ではないみたいです。 ん〜。めちゃめちゃ奥が深すぎます。。 他にも、「ふつう」についてや「らしさ」についてなど、植物の視点からとてもわかりやすい内容で書かれていて、仕事や子育てなど身の回りのいろいろなことにすごく参考になる気がします。 小学生でも読みやすい文章で、お子様にもとてもおすすめな本です。 稲垣栄洋著「はずれ者が進化をつくる」   廣田

コンロ。 | いろいろ

コンロ。

親族の畑に私のレモンの木があるのですが、今年は豊作で、帰省時にたくさんレモンを持ち帰ってきました。 レモン酢、蜂蜜レモンをつくり、お次はレモンカードとレモンジャムを。 ジャムはコトコトと炊いて、 レモンカードは湯煎をしながらポッテリとなるタイミングをみながら、ゆっくりと混ぜて。   我が家はガスコンロを使っていますが、 湯煎のお湯が急に熱くなってきたり、目をはなした隙にジャムが煮詰まりそうになったり。 こんな時、IHは温度管理に長けているのでIHの方が便利かなぁと考えたり。 キッチンのプラン時、 ガスとIH、どちらにされるか問題。   ガスはやはり火力が魅力。中華鍋などお鍋を振る調理をされたい時にも 火力がおちませんし、火加減が目に見えるというのは、やはり調理しやすいです。 デメリットとしては、お鍋を吹きこぼして、五徳が焦げついたり、油飛びなど、 普段こまめなお掃除が必要になります。   一方IHは煮込み料理など、コトコト系にとても便利ですし、 なんといってもお掃除が楽、火がないので安全性は高く、安心感があります。     昨今ではIHとガスが一体になっているハイブリッドコンロがあったり、 ガスとIHを組み合わせられる製品もありますので、両方のいいとこどりもできるようになりました。   今はガスが良いけれど、将来的にはIHで安全性をとりたいとお考えの方も プラン時に、将来的に器具交換が容易にできるように電源をとっておいたり、 組み合わせ型なら2つはガス、将来は1つはガス、もう一つはIHというふうに変更することも可能です。 ガスとIHの検討の際、 日本ならではの魚焼きグリル、つける?つけない問題もあったり レンジフードと連動させたいか?させる必要はないのか、それによっても選ぶ機器が変わってまいります。   ライフスタイルを伺いながら、オーダーキッチンならではな、ぴったりな機器をお選びいただければと思います。 (高橋)

光。 | いろいろ

光。

2025年がはじまりました。 今年はどんな ひと・こと・もの・けしき、に出会えるのでしょう。 とても楽しみです。   先日、庭園美術館のインフォメーションがふと目にとまり、 その足でふらっと美術館へお邪魔しました。 庭園美術館は皇族朝香宮家の自邸として建てられ、 ラリックなどアールデコ様式の著名なデザイナーが内装に起用されています。 今のデザインには見られない装飾の絢爛豪華さ、優美さに行くたびに感嘆の声がでてしまいます。 個人的には、内装も気になるは、展示物も気になるは、情報量が多くなってしまう美術館です笑。   インタビュー動画でガラス作家 三嶋りつ惠さんのコメントのひとつ。 ベネツィアの職人さんにイメージをどう伝えてつくるのか、との問いに 「まずは相手をリスペクトし、相手の目線の先をよむ。 そうしながらものづくりをしていると、美を目掛けて一つになる、一体になる瞬間がある。」 と。 表現者の言葉や作品から、学びや発見、共感、感動、いろいろな気持ちをいただきます。 鉄とガラス、違う表情ですが、どちらも昔から自然界にあるもので生み出されたもの。 ガラスは光を吸い込んで放つような、 鉄は冷える時に真ん中に赤い光を封じ込めるような、その対比もまた興味深かったです。 いろいろな美しいものにふれて そこでいただいたものを日々の暮らしや仕事に循環させていきたいな、と思う年の初め。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 (高橋)

2025年。 | いろいろ

2025年。

  新年あけましておめでとうございます。   Basisは今日から2025年がスタートします。   1日1日を大切に、 お客様やモノづくりの仲間たちと一緒に楽しみながら、 ひとつひとつ、丁寧につくっていきたいと思います。   今年もみなさまにとって、より良い一年となりますように。   本年もどうぞよろしくお願いいたします。   Basisスタッフ一同

オーダーキッチン

2024年。

  2024年も残すところ、あとわずかになりました。 今年は1月から新たに仲間が加わり、Basisにとってはじめて3人体制で過ごした一年でした。 女性ならではの視点で、ショールームの見せ方から提案・打合せの進め方に至るまで、Basisのひとつひとつを丁寧に見つめ直すことができて、また一歩、前に進めたのではないかと思います。 オーダーキッチンは、まだまだとても小さな世界です。 その小さな世界の中で、さらにひときわ小さなメーカーであるぼくたちだからこそ、できることがまだまだたくさん眠っている気がします。 そんな、チャレンジという名の原石を掘り起こしながら、これからもひとつひとつ丁寧に磨いていきたいと思います。 今年も一年間、大変お世話になりました。 それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。 廣田 耕人

毎日、ずっと。 | いろいろ

毎日、ずっと。

クリスマスが終わり、街は一気にお正月モードへ。 時の流れのはやさにはいつも驚いてしまいます。 ホリデーシーズンになると 海外に住む友人家族が帰国し、しばらくの間、我が家にステイするのですが 夫婦二人暮らしの我が家、パワフルすぎる子供たちに楽しませてもらいつつ、 家が破壊されないか心配しつつ笑、賑やかな日々を過ごしていました。 住まう人の人数が変わるだけでもキッチンの使い勝手はこうも変わるものか、 欲しくなる設備も変わるなぁ、と毎度実感します。 個人的には人が集まるたびに、アイランド側にスツールを置けるスペースがあると キッチンを中心にサーブする人もされる人も、より気楽に過ごせるなぁと感じます。   住まう人の数、お子様の成長による暮らしの変化など、状況により必要なものは変わっていきます。 長い目でみると、オーダーキッチンの場合、 暮らし方の変化によりフレキシブルに対応できるのではないかと感じます。 しっかりとつくられた家具(キッチン)は長持ちしますし、少しデザインを変更できたり 細やかな対応が可能です。   価値観は人それぞれですが ものにあふれる時代だから、より自分らしくいられる存在を身近において、 愛着があるからこそ、自然と手をかけたくなる。それはとても豊かな日々だと思います。   オーダー家具やオーダーキッチンは高いと感じられている方も多いですが、 毎日使う、ずっと使う存在です。暮らし方にも変化がでて、インテリアの雰囲気もぐっと素敵になります。 そう考えるとオーダー家具やオーダーキッチンは走りはしませんが、高級車より随分お得な気がしてなりません。   高橋

ひっそりと美しく。 | いろいろ

ひっそりと美しく。

先日、外食の際に器の中をみて、心が弾みました。 飾りに添えられていた野菜、これも飾り切りなんでしょうか?? 野菜の中をくり抜いて、いろんな野菜が組み込まれ?ていて。 なんとも手の込んだ職人技に感心してしまいました。   先日、廣田もブログで紹介していたテレンス コンラン展。 私も伺いましたが、印象に残るコンラン氏の言葉がいくつもありました。 そのひとつに、   「絶対になくてはならないというわけではないけど、私の人生の質を高めてくれるものなんだ。 心がときめいて、気持ちを高めてくれるものだからね。」   きっと気づかれないような、とてもニッチな、マニアックなポイントに 現場で取付してくださる職人さんとアイデアを出し合いながら、より美しくおさめられるように。 今までになかった部材を試行錯誤している社内。なんだかワクワクします。 コンラン氏の言葉にも通じるような。   キッチンやカップボード、家具を通して だれかの生活の中にひっそり美しく、実は寄り添えている、そんな仕事を目指していきたいなぁと思います。 高橋

オーダーキッチン

オーダーならでは。

キッチン、カップボード、家具の打ち合わせが進む中で 扉や引出しの開け方についてお打ち合わせをする場面があります。 もし、これが既製品だったなら とくに深く考えることなく、そのままその家具を選ぶことが多いかもしれません。 プッシュタイプ? つまみやハンドルなど金物をつける? 手掛けにする、どんなデザイン?? これまでの暮らし方を踏まえ、これからの暮らしをシュミレーションしてみる。 少し立ち止まって考えること。 悩まかったり、案外楽しかったり。 そんな時間はこれからの日々の暮らしのスムースさや、愛着のあるものに囲まれるくらしにつながり 結果、ご自愛につながる贅沢な時間かもしれません。 お話を伺いながら、空間との調和や使い勝手など一緒に考えながら〜打ち合わせは進みます。 なんだかんだとある毎日、自分のお気に入りに囲まれて過ごしたいなぁと。  高橋 ごく一部ですが、使い手の数だけ、開き方もさまざまです↓

ヌック クッション

「隅っこ」の安心感。

  このところ、ヌック用のベンチシート(クッション)のお問い合わせが増えてきたように感じます。 ヌック… 改めて調べてみたところ、スコットランド語で暖炉のそばにある腰掛け「イングル・ヌーク」が語源で 「暖炉脇の小さくて落ち着けるスペース」という意味から広まり 今では、空間の隅や突き出し、階段下のスペースを利用した小さなくつろぎスペースを ヌックと呼ぶようになったようです。   リビング、キッチン、広めのウォークインクロゼット、書斎、パウダールーム、廊下など もしお家にヌックをつくるなら、どこにつくりますか? 個人的にはキッチンのそばにヌックがあったら素敵だなぁと想像がふくらみます。 気軽に小休憩しながらレシピ本をめくってみたり。  普段キッチンに立たない方も、小さなお子様もキッチンにより近い場所で過ごす時間が増えたり。 あまりスペースがない場合でもヌックにテーブルを近づければダイニングコーナーにも使えたり。 (余談ですが、先日偶然TV番組で見たのですが、家庭内で声をはることなく会話ができる距離感、 視界になんとなく入っていることは夫婦円満につながるそうな。 確かに相手に向かって声を張ると語尾が強めになってしまいがちですよね。)   ゆるやかに周りとつながりながら、隅っこのおこもり感の中でのひととき、 想像するだけで、しあわせが増えそうです。 座面の奥行きやシートの高さ、ベンチクッションの座り心地、クッション張地の質感、人それぞれで リラックスできるポイントは違ってきますので 細部にこだわることで、何気ない時間がもっと心地よくなると思います。 (ヌックについてはこちらにも)   今月からスタッフの私、高橋もブログをお届けします、どうぞよろしくお願いいたします。

オーダーキッチン 木天板

面を整える。

  Basisのオーダーキッチンやオーダー家具をつくる上でいくつか大切にしているデザイン上の決め事があって、その一つに「底目地」と呼ばれるディテールがあります。 一般的にキッチン天板は、製作精度の誤差や組み立てた時の現場精度を緩和するために、本体の周囲からそれぞれ5mmから8mm程度でっぱりを設けることが多いですが、天板が出っ張るため本体との面が揃わず、全体の雰囲気が少しルーズに見えることがあります。 そこで、天板と本体の間に底目地と呼ばれる3mmから5mm程度の凹部を設けて、天板と本体の間に小さな隙間をつくることで、現場精度に囚われることなく面を揃えることができるんです。 製作側としては、小さな凹部の中も表面同様キレイに仕上げる細かな作業手間が増えますが、全体の雰囲気にとても大きく影響するため、創業当時からこのディテールをずっと続けています。 一般の方にはとてもマニアックなお話で正直ピンとこないと思うけど、Basisのようなとてもシンプルなデザインの場合、このような細かなディテールの積み重ねがとても大切になってきます。 ハイエンド層向けの贅沢な素材使いだったり、女性ならでの優しい雰囲気など、オーダーキッチンにはいろいろな見せ方がありますが、ぼくたちは家具メーカー出身ならではの経験を活かした、シンプルなデザインをベースにしたきめ細やかなモノづくりのスタイルを、これからも大切にしていきたいと思います。

左官。 | いろいろ

左官。

  最近、お部屋の壁や天井を左官仕上げにしている物件を良く見る気がします。 左官というと、昔は珪藻土や漆喰のような和風なインテリアのイメージが強かったけど、調湿効果や防臭効果のある製品や、施工性に優れたもの、また特注色の対応が簡単にできるものなど、メーカーからいろいろな製品がでていて、和風な空間だけでなく、モダンな空間にも選びやすくなっていると思います。 左官の良さって、もちろん機能性や手触り感もあるけど、個人的にはそれ以上にお部屋に自然光が差し込んできたときの表情だと思っています。 クロスではなかなか出すことのできない、手仕事ならではのゆらぎや表情に囲まれていると、なんだかとても贅沢な気分になります。 子育て世帯は、メンテナンス面の難しさから、左官仕上げにするハードルが高くなりやすく、遊び盛りな3人兄弟のいる我が家も自宅のリノベーション計画時に少し躊躇したけど、一年ほど経過してみて、思っていた以上に傷や汚れが気にならないです。 たぶん、色とテクスチャー次第で随分変わる気がします。 左官と木と石(写真はクォーツだけど)の組み合わせが、個人的にすごくオススメです。

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