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2024年2月

キッチンリフォーム

自宅のリノベーション〜間取り編その2

  自宅のリノベーション〜間取り編その2、前回の続きになります。 間取りをリノベーション前から大幅に変更してみた結果、特に良かった点と、特に失敗した点を一つずつご紹介したいと思います。 まずは、特によかった点。 これはとにかくLDKが開放的で、お部屋全体の延床面積の割に、リビングがとても広く感じる点だと思います。 家族それぞれのプライベート空間を最低限確保しつつ、みんながリビングに集っても窮屈なくのびのびできる感じは、思っていた以上にとても心地が良いです。 じつは、LDKを少しでも広く使うために、リノベーション前まで使っていたソファを思い切って無くして、初めてソファのないリビングにしてみました。 ソファの代わりに大きめのラグを敷いて、床にゴロゴロしたい時はクッションを頭に添えたりして。 しばらくはソファのない生活でも大丈夫そうです。 つぎに、特に失敗した点について。 計画段階から重々分かってはいたものの、実際住んでみていて、とにかく収納が少ないです。泣 特に夫婦の私物が寝室に収まりきらず、現在末っ子の部屋をワードローブ代わりにして、仮置き状態となっているので、末っ子が小学生になって本格的に自分の部屋を使い始めるまでのあと1年ちょっとの間に、断捨離を決行しつつ、なんとか収納をやりくりする必要があります。 もともと計画段階に、妻から少しでもいいからウォークインクローゼットが欲しいとの要望があったものの、リノベーション前から一部屋増やす必要があったり、LDKを優先した結果、WICを諦めてもらった経緯があるので、今更ながらLDKを多少削ってもう少し収納スペースを確保すべきだったのかなと思うこともあります。 一応寝室の壁面全てに下地を入れてあるので、今後ハンガーパイプや棚板などを増やしながら、少しずつ収納量を増やしていく予定です。 ぼくたちの場合は寝室の収納不足が大きな課題ですが、これまで仕事を通じていろいろな間取りを拝見させていただいていると、特にリビングの収納が少ないプランが多い印象があるので、TVボードを絡めた壁面収納や、置き家具でお好みのキャビネットやサイドボードを配置するなど、少しでも収納を確保することがオススメです。

オーダーソファ

とっても贅沢なオーダーソファ

  いつもオーダーソファのご相談をいただくときは、ベンチシートのように座面と背面のみクッションで製作し、ベース部分は台輪という木製の箱みたいな形でご提案することが多いのですが、今回はお客様からいただいた海外の参考画像をもとに、ベース部分も全てファブリックで張りぐるんだソファを製作させていただきました。 クッションのふくらみ具合だったり、座クッションとベース部分の座り心地のバランスなど、いままでの経験ではわからない部分が多く、ソファ製作工場に何度も足を運んで職人の方とたっぷり打合せを重ねながら無事納品することができました。 ソファの座り心地は、クッションの中材に使用するウレタンの種類や積層の組み合わせ、またベース部分にスプリングを仕込むなどの内部構造で調整するのですが、このあたりを図面だけで的確に指示するのはかなり難しく、木製品に比べてかなり職人の感覚に委ねる部分があります。 今回も、職人の方からたくさんのアドバイスをいただき、またひとつ、ソファの奥深さを知ることができました。

キッチンリフォーム

自宅のリノベーション〜間取り編その1

  自宅のリノベーションの間取りについて。 間取りを考えるにあたって、ぼくたちが実現したかったことが3つありました。 1.外の景色が見える場所にキッチンを配置する。 2.玄関からLDKまで一体の空間にする。 3.個室を3部屋確保する。 こちらがリノベーション前の間取り。広さ約70平方メートルのマンションでよくある2LDKでした。 独立した廊下があって、キッチンも扉で仕切られています。 こちらがリノベーション後の間取り。 早速、ぼくたちが実現したかった3つのことについて一つずつご説明していきます。 1.外の景色が見える場所にキッチンを配置する。 オーダーキッチンという仕事柄、という訳ではないけど、自宅リノベーションのプランを考えるにあたって、まず一番初めに検討したのがキッチンの場所です。 今まで仕事を通じていろいろなお家のキッチンを体験させていただいた中で、キッチンに陽の光が入って、窓から外の景色が見えるってすごくいいなぁと感じていて。完全にぼくの主観ですが、陽の光を感じられるだけですごく贅沢な気分になれる気がします。 ただ、もともとリフォーム前の図面のように、キッチンは部屋で仕切られていて窓からも離れていた場所にあったので、キッチンを窓際に移動することが実現可能なのか、いろいろ検証してみた結果、なんとか行けそうだったので一安心。 ちなみに、キッチンをリフォーム前の間取り位置から大きく移動したい場合の主なチェックポイントはつぎの2点です。 ・レンジフードのダクト経路の確保 マンションの場合、だいたいバルコニーに排気口があるので、レンジフードから排気口までダクトを通すにあたって梁などの障害物がないか確認します。 なお、梁がある場合でも、スリーブという配管用の穴があれば大丈夫。ただし、キッチン用のダクト径とお風呂場などの室内換気用のダクト径のサイズが異なるので、建築竣工図などの資料で確認します。 ちなみに、うちの場合は一部梁下を通す必要があったため、キッチンまわりを中心に天井高さを低く抑えました。 ・シンクからPS(パイプスペース)までの距離で排水の水勾配の確保 給水はある程度自由に配管可能ですが、排水は水勾配といって、シンクからPSまで水が自然に流れるように最低1/100の勾配を確保する必要があります。 そのため、シンクからPSまで距離が離れるほど排水管の勾配高さを確保する必要になるので、こちらも事前に建築竣工図でPSの位置を確認した上で床レベルの検証をします。 うちはリフォーム前の床レベルだとほんとぎりぎり水勾配の確保が難しかったので、少し余裕をみて全体的に床の高さをリフォーム前から20mm上げて対応しました。 2.玄関からLDKまで一体の空間にする。 要は、できる限り廊下を無くしたかったんですが、これには一長一短があって、けっこうオーナーさんの好みが分かれるところだと思います。 最大のメリットは、限られた空間を最大限広く活用できることで、できることなら、海外のお家みたいに玄関入ってすぐLDKみたいにしたかったけど、我が家の場合、地型的にトイレとお風呂の位置はあまりいじらない方が良さそうだったので、最低限必要な廊下を確保した上でLDKやキッチンと扉で仕切らずにできるだけ大きな空間を確保しました。 ちなみに、デメリットもいろいろあって、まず空調効率が明らかに落ちるのと、バルコニーの窓をあけておくと、玄関開けたときの通り風が強風になる日があります。泣 特に空調効率はかなり意見が分かれるのかなって思います。 うちは家電量販店と相談して、一番容量の大きいエアコンを導入したので、今のところ空調の効きは大丈夫そうですが、光熱費は以前より高くなっていると思います。 3.個室を3部屋確保する。 家族構成上、個室をリフォーム前の2部屋から3部屋に変更するにあたり、とても悩んだのがLDKの広さと個室の広さのバランスでした。 70㎡という限られた面積の中でLDKと個室どちらもちょうどいい広さにした場合、なんとなくどちらも中途半端な感じになると感じて、思い切って各個室を寝るためだけの部屋と割り切って、ベッドが置けて最低限の収納スペースを確保した上で、できるだけLDKを広くとることにしました。 おかげさまでLDKはゆったりくつろげる分、寝室は本当に狭いです。笑

倉俣史朗展。 | いろいろ

倉俣史朗展。

  先週末まで世田谷美術館で開催されていた倉俣史朗展に滑り込みで行ってきました。 今回もだけど、いつも気になっている展覧会を最終日ギリギリになって慌てて観に行く癖を、そろそろ直したいと思います。 倉俣史朗は1970年代後半〜80年代を代表するインテリアデザイナーで、ぼくが一番好きなデザイナーです。 アクリルやエキスパンドメタルを使った作品が有名で、湾曲したチェストや敢えて粉々にしたガラスを天板にしたテーブルなど、少し風変わりなデザインが特徴的ですが、不思議と違和感がなく、作品を観ているとなぜかとても感傷的な気分になります。 うまく言えないけど、たぶん目の前に見えているカタチではなく、その背景に込められた作品に対する想いみたいなものに、とても共感するのかなって思います。 とても詩的で、とてもやさしくて。 デザイナーというより、文字ではなくデザインを表現手段にした詩人みたいな人です。 東京での展示は終わってしまったけど、これから富山県美術館や京都国立近代美術館で巡回するので、機会があればとてもおすすめです。 「倉俣史朗のデザインー記憶の中の小宇宙」 https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/shiro-kuramata-design-news-202308

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