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家具のお話

楕円の魅力。 | オーダー家具

楕円の魅力。

楕円のテーブルには、ふしぎな魅力があります。 横に並んで座れる長方形の良さも、人数を限定せずに囲める丸の良さも兼ね備えた、マルチな機能性。 そして、簡単には描けない、楕円そのものの曲線が、空間に心地よいリズムをつくります。 ちなみに楕円の中には、しゅっとした楕円から、ふっくらした楕円まで、弧の組み合わせ次第でいろいろなカタチがあります。 楕円テーブルの代名詞であるフリッツハンセン社のスーパー楕円テーブルは、ふっくら型の楕円。https://fritzhansen.com/ja-JP/products/Tables/b613_superelliptical_table 最近だと、HIROSHIMAチェアで有名な深澤直人さんデザインのRoundishテーブルは、長方形に近く、両端が少ししゅっとした楕円です。http://www.maruni.com/jp/list/list-detail?lp=1010-34-0000 冒頭の写真は、以前製作しました折りたたみ式の楕円ローテーブルです。こちらは、比較的しゅっとした楕円です。 長方形や丸に比べて楕円テーブルの数はまだまだ少なくて、あまり馴染みが薄いかもしれませんが、もしダイニングテーブルのカタチで悩まれていたら、楕円という選択肢もすごくオススメです。

永く使うことについて。 | Basisについて

永く使うことについて。

愛着を持って永く大切に使い続けるためにできることについて、自分なりに改めて考えてみました。 まずは手に入れるまでについて。 手に入れるまでの時間とモノへの愛着の深さは、少なからず比例しているのではないかと思います。 たとえば、手に入れるまでの時間が長いほど、欲しいモノに対してデザインや機能、価格など様々な角度から検討するので、結果的に満足度の高い買い物ができる気がします。 また事前にある程度欠点なども把握しているので、一般的に言われる欠点でさえ、愛着が湧いてくると思います。 反対に、衝動買いしたモノは、買ったあとに色々気づくことが多いので、うまくいく場合とそうではない場合がある気がします。 それゆえに、オーダーキッチンやオーダー家具のような比較的高価な製品は、できるだけ時間を掛けて検討したいものです。 ただし、時間を掛けすぎると何が大切なのか良く分からなくなってくるので、そのあたりは適度なサジ加減で、腹8分目ではないけど、80%ぐらいの理解度がちょうどいいのかな。20%は買ってからの楽しみということで。 次に手に入れてからについて。 せっかく時間をかけて買ったモノだから、丁寧に使うことはもちろん大事だけど、できれば身体の一部のように、あまり細かいことは気にせずにガシガシ使いたいものです。 価値のある器だって、ガラスケースにしまってただ眺めるだけより、毎日磨いたり、できれば実際に使用するほうが、はるかに愛着が湧くはず。 つまり、お手入れを繰り返すことで愛着が深くなって、永く安心して使い続けることができるのです。 そのためには、お手入れのしやすい素材や構造がとても大切。 例えば木製のダイニングテーブルであれば、比較的安価でウレタン塗装によって汚れが付きにくい突板天板より、定期的なサンディングやオイルの塗り直しなど手間はかかるけど、傷がついても自分で簡単に直せて、オイルを塗り直すたびに味わい深くなる無垢材天板の方が、安心して永く使えます。なにより手間をかけることで愛着が湧くのがいい。 ソファなどのファブリック製品は、日常生活の中でどうしても汚れやすく、また日光や照明などで生地が退色していきます。 そのため、カバーが本体に張り込んで自分では外せない張込仕様より、簡単に外せてクリーニングに出せるカバーリング仕様がおススメです。 またクッション内部のウレタンも経年劣化するので、できれば座面も置クッションタイプのように簡単に交換できる構造の方が良い気がします。 オーダーキッチンやオーダー家具に限らず、洋服や小物など身の回りにある全てのモノについて、できる限り永く安心して使い続けたいものです。

シンプルなベンチシート。 | オーダー家具

シンプルなベンチシート。

  シンプルで便利なベンチシートを、住宅のダイニングルームにつくりました。 お客様からは、「子供の友達がたくさん遊びにきてもしっかり座れて食事できるように、ファミレスにあるようなベンチシートが欲しい。」とのリクエスト。 ただ、住宅のダイニングルームにファミレスにあるような足元が箱型のベンチシートを置くと、とてものっぺりした印象になるので、足元はシンプルに厚めの板を下駄のように組むことで、コストを抑えつつなるべく軽やかに見えるようにしてみました。 また、コーナーをアール形状にしているのもポイント。部分的に曲線を使うだけで、ゆったりとした雰囲気になります。それに、直角に比べてコーナーに座りやすくなるのも良いところです。 張地は、汚れに強いビニールレザーをセレクト。ベンチシートの場合、ソファのようにカバーを取り外すことが難しいため、特に小さなお子様がいらっしゃる場合は、ファブリックよりもビニールレザーの方が良いと思います。特に最近は、ファブリックのような質感のビニールレザーがとても増えたので、とても選びやすくなった気がします。

個性豊かな家具たち | いろいろ

個性豊かな家具たち

  イタリアのラグジュアリー家具ブランド、ジェルバゾーニ。 日本で有名なイタリア家具といえば、カッシーナやB&B、ミノッティなど、どちらかというとモダンでスッキリしたデザインのイメージが強いですが、以外と「あれ、このソファはB&B?ミノッティ?」みたいな、モダンなデザインゆえにちょっと混合してしまうことがあります。 ぼくだけかもしれませんが。。 その点、ジェルバゾーニは、一つ一つの製品の個性が強く、一目でジェルバゾーニの製品だと分かるデザインが特徴です。 日本ではまだあまり知られていないブランドですが、海外のラグジュアリーホテルやレストランなどによく使われているイメージです。 あと、住宅展示場で異彩を放っている家具を見かけたら、ジェルバゾーニの可能性が高いです。   個性が強いので、好みが分かれるところですが、ラグジュアリーテイストが好きな方にはめちゃめちゃハマるブランドだと思います。   個人的にはこのアームチェアがオススメ。*ジェルバゾーニHPから転載   ジェルバゾーニ http://gervasoni.jp 表参道にショールームがあります。  

心地よいインテリアのきほん。 | Basisについて

心地よいインテリアのきほん。

  街を歩いていて時々感じることがあります。 雨風に晒されたまましばらくお手入れされていない高級車より、ピカピカに磨かれた大衆車の方がはるかにカッコイイなって。   たぶん家具も同じことではないかなって思います。   傷だらけだったり、無造作に置かれて物置代わりになっているような高級家具よりも、丁寧にメンテナンスされていて、住まい手のセンスでキレイにレイアウトされた無名の家具の方が、はるかに素敵だなって思うのです。   ぼくにはインテリアをオシャレにする方法はよくわからないけど、インテリアを心地よくする方法なら1つ知っています。 それは、「部屋をキレイに整えること」です。   出しっぱなしのモノを、元の場所に仕舞う。 表に出しておくモノは、キチンと並べたり、カゴに入れたりしながら整理整頓する。 椅子をキレイに並べて、ソファのクッションは手でパンパンしながら、しぼんだままのフェザーを元の膨らみに戻してあげる。 たったこれだけのことで、インテリアがとても心地よくなります。   たぶん、まずはここからがインテリア作りのスタートだと思います。  

突板をアート作品へ。 | いろいろ

突板をアート作品へ。

    大阪にあるオーダーメイド突板メーカーの安多化粧合板さんが、今年の春、ミラノサローネに出展した展示会の回顧展が外苑前のオリエアートギャラリーにて始まりましたので、昨日打ち合わせの合間にお邪魔してきました。 総勢6人の突板メーカーが、世界最高峰の家具展示会であるミラノサローネに出展する。 しかも、展示内容は製品(オーダー突板)のプロモーションではなく、オーダー突板をキャンバス替わりに製作したアート作品として世界に発信する。   行動力はもちろんのこと、このセンスはなかなか真似できません。。 そして、このようなチャレンジを積み重ねることで、きっとブランドはつくられていくのかなと思います。   改めて安多化粧合板のファンになりました!   安多化粧合板ホームページ  

ソファベンチの座り心地。 | いろいろ

ソファベンチの座り心地。

  いま進めている造作ソファベンチの座り心地を確認するために、お客様と一緒に横浜にあるソファ工場に行ってきました。   計画図面を見ながら実際のシート高さや奥行きになるように木枠などを設置した上で、硬さの異なるウレタンを組み合わせながら好みの座り心地を探っていきます。 座り心地は、ウレタンの組み合わせだけでなく、シート高さによっても変わってくるので、試す時は必ずシート高さも意識することがポイントです。   いつもは「硬め」とか「柔らかめ」など大まかな座り心地のお好みをお伺いした上で、事前に職人と取り決めしているウレタンの組み合わせの中から最適なものを選びますが、座り心地にこだわりたい場合は、今回のように工場に出向いてソファ職人と相談しながら硬さを調整することも可能です。 工場まで足を運ぶ分、少し手間と時間は掛かりますが、自分の身体で体感しながら座り心地が調整できる上、ソファ職人との対話を通じてソファづくりの奥深さも知ることができます。 ふだんなかなか経験することのできない、とても貴重な体験になると思います。   ソファベンチをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください♪      

ご提案するときに、大切にしていること。 | いろいろ

ご提案するときに、大切にしていること。

  オーダー家具やオーダーキッチンをご提案するにあたり、一つだけ大切にしているルールがあります。 それは、「必ず一度お会いして、対話しながらヒアリングすること」です。   Basisの場合、お問い合わせ方法として主にホームページと電話の2つがあります。 特にホームページからお問い合わせいただく場合、メールのやりとりのみでご提案依頼をいただくことがありますが、ぼくが不器用なせいで、どうしてもうまくご提案できないのです。ごめんさない。。 理由は、お客様のことがうまく想像できないからだと思います。   オーダー家具やオーダーキッチンは、たくさんの人に向けて作られる既製品と異なり、お客様一人一人の個性に合わせて作っていきます。 ぼくがヒアリングするとき、例えばお好みのテイストや素材、キッチンだったら設備機器やゴミ箱の位置など、ご提案するにあたって最低限必要な情報を得るのはもちろんのこと、対話しながらお客様のリアクションだったり、表情だったり、なかなか文字で表現することが難しい感覚的なニュアンスをとても大切にしています。 最初から「天板はステンレスで、扉はウォールナット、引出の数はこのくらいで、寸法はこのサイズで。設備機器も全部決めていて、あとゴミ箱はシンク下にしまって、予算はこのくらいで。」なんて今すぐ形にできそうな具体的な情報をお持ちのケースはほとんどなくて、「こだわりたいポイントが2つか3つぐらいあって、あとは正直悩んでいるんです。」という場合の方が圧倒的に多いと思います。 この悩んでいるポイントを探るのが、ヒアリングのとても大切な目的で、ぼくからの問いかけに対するお客様の表情や声のトーンなどから、「たぶんこっちの雰囲気の方が好きなのかな」とか「あ、この素材は提案しない方がいいかも。」という具合に、お客様自身が気づいていない、意識の底にあるヒントを探していきます。 こうして、できるだけ多くのキーワードを集めることで、ようやくご提案するにあたっての具体的な方向性が決まります。 感覚としては、ご提案の方向性を決める要素の半分以上は、対話でのヒアリングから得ています。 そのため、メールでのやりとりだけだと、どうしても提案の決め手となる必要な情報が得られなかったり、あとは少しだけ本音を言うと100%の提案ができない以上、思い入れというか、熱量も下がってしまうのです。 なので、例えばお子様が小さくてなかなか外での打ち合わせが難しいとか、ショールームまでの電車の乗り換えが多くて大変、などショールームにお越しいただくのが大変な場合は、一通り資料を持参してご自宅にお伺いさせていただくこともできますので、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。   理想の暮らし、大好きな料理のこと、たくさんお話して、あなたにとって最高の家具やキッチンを一緒につくりましょう。  

コンクリートシリーズ。 | いろいろ

コンクリートシリーズ。

         *全てコーリアン公式サイトより転用   去年発売された人工大理石・コーリアンの新色「コンクリートシリーズ」。 おはずかしながら、今日初めて知りました。。   いつも人工大理石を使う時は、ほぼ3つの理由からで、 1.真っ白いキッチンを作りたい。 2.シンクや洗面ボウルと天板をシームレスに繋げて一体型にしたい。 3.コストを少しでも抑えたい。 と、いずれも「ホワイト」がベストな選択肢のため、人工大理石を採用するときはほぼ90%「ホワイト」でした。 そう、1以外は「好み以外の理由」で選ばれているんですね。   それはさておき、今進めている洗面カウンターが、予算の都合でクォーツやセラミックではなく、人工大理石から選ぶことになったため、実物を確認するために久しぶりにコーリアンのショールームに行ってきました。 カタログやWEBだと、色味の表現に誤差が生じて、どうしても実物とのギャップが生まれるのです。 そこで出会ったのが、冒頭の「コンクリートシリーズ」。 これ、すごく木との相性がいいと思いました。 なぜかというと、コンクリートのような控えめのグラデーションにより、単色のような平坦さがなく、また個性的な柄モノのように声高な主張もないので、天然木ならではの個性をうまく引き立たせることができるからです。 ちなみに、今回洗面カウンターで使用する樹種はウォールナットなので、この4色ならどれでも合わせやすいと思います。 個人的には、上から3番目ぐらいが良さそうかな。   いままでコーリアンの柄シリーズはあまり意識していませんでしたが、「コンクリートシリーズ」含めて、いい感じの新色がたくさんあったので、これからはもっと積極的にコーリアンオススメしようと思います。    

天然木の経年変化って、どんな感じ? | いろいろ

天然木の経年変化って、どんな感じ?

先日、お客様から「ナラ材の経年変化って具体的にどのくらい色が変化しますか?」というお問い合わせを頂きました。以前からよく色の経年変化のご質問を頂くことが多かったので、参考までにショールームの展示品の画像でご紹介させて頂きます。 画像上側は天板部分で、常に光にさらされる環境。画像下側は引出部分で、普段光に当たらない環境。 製作してから約7年経過しています。   どうでしょうか。おそらく想像していたより変化の差が大きい感じがしませんか。 窓際の明るい場所や常に照明の光にあたるなど、設置する環境や、天然木ならではの個体差もあるので一様ではありませんが、製作してすぐの製品と、5年ぐらい経過した製品を並べたら、「あれ、これ同じナラ?」って思われるかもしれません。 また、木の種類によっても経年変化の仕方が異なります。 家具でよく使われる代表的な樹種を例にあげると、ナラの経年変化を基準に、メープルはわりとソフトに、ブラックチェリーはかなりハードに濃くなります。また男性に人気の高いウォールナットは、他と異なって、製作したときが一番濃くて、経年でだんだん明るくなる感じです。   どの樹種も「経年によって色が変化する」ことは、フェイクではない、本物の天然木ならではの醍醐味の一つだと思います。 ぜひ、オーダー家具で木の樹種を選ぶときは、経年変化後の色味も少し頭の中にイメージしておくといいかもしれません。   ちなみに、ぼくはナラの経年変化が一番大好きで、ショールームの家具を全部ナラ材で統一している理由の一つでもあります。 実物を見てみたい方は、ぜひ一度ショールームに遊びにいらしてください!

オーダー家具の進め方 | オーダー家具

オーダー家具の進め方

以前より、「オーダー家具の進め方を具体的に教えて欲しい」というご要望がありましたので、先日製作しましたリビングボードを例に、簡単にご紹介させていただきます。 【01:ヒアリング】 お客様のご要望は、 1.基本的に本をメインに収納したい 2.扉はルーバー仕様 3.天板は白系がお好み 4.TVボード右横のスペースにグリーンを設置予定 リビングの壁掛けTVの下側にまとまったスペースがあり、現状はお子様の絵本などが本棚に収納されていますが、ついつい散らかってしまいがちなので、オーダー家具でリビングをスッキリさせたいとのご依頼です。 ヒアリング後、比較的ご近所ということもありそのままご自宅にお伺いして、採寸しながらお部屋の雰囲気を確認させていただきました。 壁面にアクセントタイルが貼られていて、このタイルとの調和がプランニングのポイントになりそうです。 【02:初回プラン】 ルーバー扉を中心に天板から右側板までつなげることで、左袖壁も含めた全体のバランスを整えています。また天板と扉をそれぞれ異なる素材で組み合わせて、シンプルなデザインにリズムを持たせています。天板の色は壁面タイルのトーンをベースに少しだけ濃い感じに。 お客様からも概ね好印象で、このプランをベースにこれから詳細を詰めていくことになりました。 【03:変更打ち合わせ1】 次回の御打ち合わせで、いくつか変更のご要望を頂きました。 1.左壁側はお子様の絵本などを収納予定で、普段は扉を開け放しにした状態でお子様が絵本の出し入れをしやすくし、来客時のみ扉を閉じる仕様にしたい。 2.天板についていろいろな案を検討してみたい。(木天板や大理石なども気になる) ということで変更した3つのプランがこちらです。 【04:修正プラン】 A案:初回プランをベースに左側のみ水平収納扉に変更 また、面材をフローリングと同じブラックチェリーに変更 B案:天板と右側板を切り離して、木天板仕様に。 天板の水平ラインを強調させるために、天板と扉の間にスリットを設けています。 C案:B案をベースに、天板をクォーツストーン仕様に。 後日ご検討頂きました結果、クォーツストーン天板仕様のC案に決定。 【05:変更打ち合わせ2】 さらに詳細を詰めていく中で、2点ほど追加の変更ご依頼がありました。 3.ルーバー扉に隙間から入るホコリが少し気になるので、隙間を塞ぎたい。 4.木部の色を床と同色に合わせたい。 3については、内部のAV機器を収納する予定がないため塞いでも問題なしとのことで、ルーバー扉ではなく、リブ扉仕様に変更。 また、4についてはブラックチェリー材が一般的な木材より経年による色の変化が早くて大きいことをご説明しつつ、塗装サンプルを製作して検討することになりました。 【06:最終プラン】 最終案のイメージ。 CGでは確認が難しい塗装色は、実際に数パターンの塗装サンプルを製作して、ご確認いただきます。 全体のサイズをはじめ、天板や扉の素材、塗装色など各検討項目が全て決まり、無事最終仕様が確定しました。 御打ち合わせ回数のイメージとしては、少ない方で2回、平均するとだいたい3回〜5回ぐらいだと思います。 なお、今回は最初にヒアリングしてから仕様が確定するまでに4回の打ち合わせ、また途中の細かいやりとりはメールで行いました。 初回プランからほぼ変更なく仕様決定する場合もあり、また変更に変更を重ねて初回プランとは全く異なる最終案になることもあります。 ただし、初回プランで即決される場合は、逆に自分が不安になってしまって、こちらから宿題というか、ご検討をお願いすることもあります。 オーダー家具は、基本的に永く使うことを前提にご検討されると思います。 だからこそ、お客様が安心して永くお使いいただけるように、そして後悔なく心からご満足いただけるように、製品になるまでの打ち合わせを大切に、できる限り時間をかけてプランすることをいつも心がけています。 製作させて頂きましたリビングボードです。 リブ扉であれば、ルーバーの雰囲気は残しつつ、ほこりを気にしなくて良いのでお掃除が気になる方にオススメです。 こちらが水平収納扉。 閉めるときにゆっくり閉まるので、お子様でも安心してご使用できます。

Yチェアの張り替え実演 | いろいろ

Yチェアの張り替え実演

数ある名作椅子の中でも、知名度、セールスともにずば抜けているハンスJ.ウェグナーによるCH24、通称Yチェア。 先日、リビングデザインセンターOZONEにて、Yチェアの歴史を学びながら張り替え実演が行われるセミナーに参加してきました。 Yチェアの歴史やコピー製品対策など講義も大変興味深い内容でしたが、後半に催された張り替え実演がとても面白かったので、画像で恐縮ながらダイジェストでご紹介します。 Yチェアの座面に使用されるペーパーコードの種類について紹介されている方が、セミナーの講師でYチェアを日本一早く上手に張り替えると評判の坂本茂さん。 坂本さんはYチェアの製造元であるカールハンセンに永く勤務された後、現在はフリーランスの家具デザイナー兼椅子張り職人としてご活躍されています。 では、さっそく張り始めます。 かなり強いテンションをかけて編んでいます。テンションのかけ方やペーパーコードの本数次第で耐久性が10年くらい変わるそうです。 参考までに一般的な耐用年数は10年〜15年ですが、坂本さんが張り替えると25年ぐらいは保つとのこと。 途中坂本さんの休憩中に、参加者みんなで触らせてもらいました。 坂本さんがカールハンセンに勤務時代、一度ウェグナーの自宅を訪れる機会があったそうですが、その時にカールハンセン社長から「ウェグナーの前では絶対にYチェアという名前を使うな!」と、きつく念を押されたのこと。 ウェグナー自身、CH24というネーミングをとても大切にされていたみたいです。なお、Yチェアという通称以外にも鳥の胸の叉骨(さこつ)に似ていることから、ヨーロッパでは特に「ウィッシュボーンチェア」とも呼ばれています。 コードを編み終えた後、抜け防止も兼ねたカールハンセン社のエンブレムを固定します。ちなみに、製造された年代によってエンブレムが異なるみたいで、坂本さん曰く、コピー製品かどうか見分ける一番の判断方法は、このエンブレムを見ることだそうです。 最後に、座裏に見えていたコードの結び目を全て中に隠して完成 右が使用後約2年、左が今回張り替えた使用後約25年のYチェア。 フレームに使用されているオーク材が、経年変化でとても良い味を出しています。 今回初めて知ったのですが、販売当初はSHが430mmでしたが、販売上の様々な事情で途中からSH450mmに変更になったとのこと。 Yチェアをお持ちの方で今後張り替えを検討される方は、販売店を通さず直接坂本さんに依頼することが可能とのことですので、ご興味ある方は下記のホームページをぜひご覧になってください。 坂本茂さんの椅子張り替え専用ホームページ http://www.papercord.jp

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