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2019年2月

アンビルドキッチン | オーダーキッチン

アンビルドキッチン

オーダーキッチンやオーダー家具のご提案は、うまくいく場合もあればそうでない場合もあります。 お客様からキッチンや家具のご相談をいただいたら、できる限りご要望をお伺いした上で、デザインや予算など様々なバランスを考えて、お客様にとってベストなプランをご提案するように心掛けています。 それでも、お客様の満足のいくご提案ができなかったり、どうしても希望の予算内に納めることができなかったり、残念ながら実現できなかったプランは多々あります。そこで。。 アンビルドキッチン。 つまり、実現しなかったオーダーキッチンの中で、「これはぜひ実現したかったなぁ。」というプランを3つご紹介させていただきます。 Basisオリジナルキッチンのアイランドタイプ Basisのオリジナルキッチンをご覧いただいたお客様から、アイランドタイプで作りたいとご相談いただいたキッチンです。 オリジナル版の手前収納面は全て開き扉ですが、このプランでは一部オープンボックスを埋め込んで、収納とディスプレイを兼ねながら全体のプロポーションを整えています。 空間デザインでもよく言われますが、お客様の意図なく「飾り棚」をつくると、だいたいうまく生かし切れず、雑然としてしまい逆効果な場合があります。 その点、このプランは、奥様が海外の調理器具収集がお好きで、しまうだけでなく、見せる収納もしたいというご依頼から考えたディスプレイなので、実現したら、きっと色とりどりの調理器具が並んでとてもいい感じになったと思います。 結果的には、コンペで負けてしまい、実現には至りませんでしたが、なんとなくとてもBasisらしいプランな気がして、このキッチンはぜひ作ってみたかったです。 インテリアの風景をつくるオーダーキッチン 去年マンションリノベーションのご相談があった時にご提案させていただいたペニンシュラタイプのオーダーキッチンです。 テーマは、「インテリアの風景をつくるオーダーキッチン」。 ペニンシュラキッチンをベースに、袖壁からあえて少しリビング側にせり出して、そのままキャビネットとして部屋の奥までひとつながりになったデザイン。 表情豊かなクォーツ天板とグレーベーシュの箱がすっと伸びている感じが、そのままインテリアの風景になるようなイメージです。 こちらも残念ながらコンペに負けてしまいましたが、ペニンシュラキッチンを応用したこのプランは、リビング+ダイニング+キッチンをすっきりまとめる一つの有効なカタチかなって思うので、これからもぜひご提案していきたいと思います。 フルフラットキッチン 約3年ほど前に設計事務所様からのご依頼で、キッチンとダイニングテーブルを同じ高さで揃えたプランです。 通常、ダイニングテーブルをキッチンにつなげる場合、椅子の高さの関係で、テーブル天板とキッチン天板の高さが異なりますが、このプランは、キッチン作業側の床を低くすることで、テーブル天板とキッチン天板の高さを揃えています。 素材はお施主様がお好きなウォールナットとステンレスの組み合わせ。CGだと伝わりにくいんですが、ウォールナットとステンレスはとても相性がいいんです。 改めて振り返ってみると、プロポーションやディテールなど全体のデザインが少し気になりますが、それはともかく、新築物件で床レベルの調整が可能な場合は、このような床の高低差を利用したフラットキッチンは、ありだと思います。 ちなみに、このキッチンは、予算の都合上大幅にレイアウトが変わって、既製品のシステムキッチンに代わってしまいました。。 アンビルドキッチンには、まだまだ色々な可能性が眠っていそうです。

ててて見本市 | いろいろ

ててて見本市

インテリア雑貨の展示会に行くのは、とても久しぶりな気がします。 ビックサイトで毎年開催される「ギフトショー」や、フランク・ロイド・ライト設計で有名な池袋の自由学園を貸し切った「For Stockists 」など、大小様々なインテリア雑貨の展示会がありますが、この「ててて見本市」はその中でも特に手仕事にこだわっているメーカーが中心となっているのが特徴です。 本来、このようなインテリア雑貨の展示会は、インテリアショップやセレクトショップのバイヤーたちが、お店で取り扱う新製品を探しにくる場所。出展者のみなさまもバイヤーに自社の製品をプロモーションするために参加しています。 なので、ぼくみたいなバイヤーではない人間が視察するのは、ちょっと申し訳ない気持ちになったり。。 せめてほんの少しでもプロモーションのお手伝いになればと思い、ぼくが特に気になったメーカーを3つご紹介させてください。 筒井時正玩具花火製造所http://tsutsuitokimasa.jp/ 福岡県に拠点を構える創業90年の老舗花火メーカー。 ブースの前を通りがかった瞬間、色鮮やかにラッピングされた花火たちに思わずくぎづけ。こんなにオシャレな手持ち花火を初めて見ました。 ・線香花火には、関東式と関西式があって、みんなが見慣れている紙でできた線香花火は関東式。でも元祖はわらでできた関西式。 ・しっかりと丁寧に作られた線香花火は、ワインみたいに年月を経て熟成する。 などなど、花火にまつわる豆知識もたくさん教えていただきました。 ちなみに、いま、日本国内で線香花火を製造しているメーカーは、ここ含めて3社しか無いそうです。 展示会なのでその場で購入することはできなかったけど、今度購入したら、子供たちに見せてあげたいです。 eN.producthttp://enproduct.jp/ こちらも福岡を拠点に活動されている小物ブランド。 シンプルなデザインの雑貨はたくさんあるけど、eN.productのデザインはシンプルな中に工夫がたくさん詰め込まれていて、言うなれば「深みのあるシンプル」。 例えば、写真2枚目のハンガーでひっかけるペンダントランプ。フレンチコードとハンガーと木製の戸車だけのシンプルな組み合わせが、これ以上でもこれ以下でも無い、ちょうどいいバランスで成り立っているんです。 建築設計や内装設計が本業の設計事務所が、デザインしたお店のために特注で小物を製作しているうちに、自分たちのオリジナル小物ブランドを立ち上げて、試行錯誤の上、現在に至るそうです。 たぶん、インテリアに携わる人は、だれしも一度は自分のプロダクトブランドを作りたいと思うんです。 でも、それなりの予算をかけて何度も試作を作ったり、商品の在庫を抱えたり、販路を開拓したり、、などなど。やらなければいけないこと、リスクのあることがたくさんあって、実現させるには、かなりの覚悟と辛抱が必要。 それを高いレベルで実現させて、そして継続していることに、同じ業界の端くれとしてとても尊敬してしまいます。 RetRehttp://mitsurocream.com/ 富山県に拠点を構える製材メーカーが5年ほど前に立ち上げた木工ブランド。 このブックスタンドは、もともと虫食いによって製材として出荷できない木材たちでした。 今まではバイオマス発電用にまとめて安く引き取られていましたが、少し視点を変えることで、欠点とされていた虫食いが、とても個性あふれる造形に生まれ変わるんです。 天然木ならではの個体差と、虫食いによる偶然の造形が相まって生まれた、世界で一つしかない個性豊かなブックエンドです。 なんて、なんだか商品説明みたいになってしまいましたが、「意図せず生まれた美しさは、何よりも力強い。」ことを、改めて教えていただきました。 アノニマスデザインのお手本ですね。 以上、拙い説明で大変恐縮ながら、3つの小物ブランドのご紹介でした。 なお、ててて見本市は今まで業界関係者しか見ることができませんでしたが、今年の秋からは一般の方も参加できて、しかもその場で購入できるようになるみたいです。 ててて見本市http://tetete.jp/

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