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製作工場の風景

旭川出張。 | いろいろ

旭川出張。

  東京もまだまだ夏の名残りがあるけど、旭川も負けじと暑かった。 さすがに半袖だけではまずいと思って、ウィンドブレーカーをカバンの中にいれておいたけど、結局出番はありませんでした。 Basisのキッチンや家具は、木工を中心に主に北海道旭川で製作しています。 そのため、だいたい年に4回から5回ほど、検品や打合せを目的に旭川を訪れます。 ちなみに、基本的に日帰りです。 5時2分の初電で羽田空港に向かい、最終19時30分の飛行機で帰ってくるので、身体は少ししんどいけど、朝から晩まで1日が無駄なく使い切れて、とても効率がいいんです。 今回の目的は、今年の夏から新たににお付き合いさせていただくことになった製作工場へ、初めての検品。 製作工場それぞれ、得意とすることや苦手とすることが異なり、作り方も若干変わってきます。 提携先が増えるということは、相手に合わせて図面の書き方や打合せの進め方も変えていく必要があるので、正直大変な部分もあるけど、いろいろな職人の方と協働することでぼくのアイデアの引出しが増えて、結果的にお客様により良いご提案につながっていきます。 だから、新しいチャレンジをとても大切にしています。 もちろん、製作を依頼する前に、あらかじめ工場を見学させていただき、ある程度クオリティの確認はしているので心配はしていないけど、それでも初めて製作していただいた製品を見るときは、少しドキドキします。 結果は、思っていた以上の仕上がりで、まずは一安心。 あとは金物など細かい部分のすり合わせをして、出荷の準備を進めていきます。     午後に予定している別の製作工場との打合せまで少し時間が空いたので、旭川市内にあるアルフレックスの製作工場へ。 工場の一角に自社製品の展示スペースがあって、誰もいないことをいいことに、座り心地や構造、カバーリングの方法などじっくり見学させていただきました。 アルフレックスのソファは、一般的なスプリング構造のソファと異なり、基本的にモールドウレタンでの一体成型方式なので、独特の座り心地が得られて、すごく心地よいんですよね。 カバーリングの縫製もすごくキレイ。とても勉強になります。     もう一社、旭川家具の雄であるカンディハウスも見学。 広大な敷地に工場や本社の建物が点在していて、本社のワンフロアがショールームになっています。 それが、たぶん体育館3個分ぐらいの広さがあって、ワンフロアがこんなに広い家具のショールームを初めてみました。 見学中、ずっと新人のスタッフの方が案内していただいたのですが、思わず「毎日掃除するの、すごく大変じゃありませんか。」と野暮な質問をしてしまいました。 どうやら、毎週1日、社員総動員で掃除するみたいです。そりゃそうですよね。。 客でもないので、「接客いただいても、なんかお役に立てずごめんなさい。」と正直に申し訳ない気持ちをお伝えしましたが、それでも丁寧にじぶんの言葉で製品の説明をしていただいて、なんだかとてもうれしい気持ちになりました。  

ソファの中身。 | いろいろ

ソファの中身。

テトリスのように積み上がっているものは、今製作を進めている旅館の客室で使う一人掛け用ソファの木枠です。 ソファのカタチにもよりますが、まずベースとなる木枠をつくって硬めのウレタンを圧着し、その周りにさらに仕上がりのフォルムに合わせて柔らかいウレタンを付け足して、最後にカバーを被せるのが、一般的なソファの作り方。 あとは座り心地に合わせて座面の下にスプリングを仕込むなど、外から見えないところで座り心地を調整し、それによってコストも変動します。 よく、見た目が同じようなソファでも座り心地や金額が大きく異なるので不思議に思うことがあるかと思いますが、理由の一つはこの内部構造で、海外の老舗メーカーは木部に合板ではなくしっかりとした無垢材を使用したり、コスト重視の量産型ソファはスプリングを使用せずにもっとシンプルな構造だったりします。また、最近ではモールド製法といって、型に特殊な液体を入れて一体成型することで、スプリング以上に高い座り心地を兼ね備えたソファも増えてきました。 このように、ざっくりでも内部構造の仕組みを知っておくと、ソファを選ぶときに役にたつと思います。

旭川の旅〜工場のみんな〜 | いろいろ

旭川の旅〜工場のみんな〜

今回の旅では、久しぶりに工場のみんなの写真を撮らせて頂きました。 7年ぐらい前に写真撮らせていただいた時は、まだまだ創業当初の古株メンバーが中心となって製作しておりましたが、この7年ぐらいでだいぶ若手が育ってきて、現在は20代のメンバーを中心に、ベテランが脇を固める形でどんどん技術継承が行なわれています。その状況を見て安心されたのか、創業当時のメンバーが少しずつ引退されていて、つい先月も一人定年で退職されました。今は北海道中を釣りしながら旅しているみたいで、なんとも栗原さん(退職された方)らしいです。 女性陣は加工が終わった製品を塗装する前に表面をなめらかにする研磨工程を中心に担当されています。研磨はとても根気のいる作業で、男性より女性の方が早くキレイに仕上げるのが得意とのこと。なんだか良く分かる気がします。 男性も女性もみんな本当に仲が良くて、休憩時間は必ずみんなでお茶菓子囲みながら談笑されています。 誰かが失敗しても、みんなで力を併せてリカバリーする。 よくできたことはみんなで褒めて、うまくいかないことはみんなでどうしたらいいか考える。 もちろん仲良しこよしは良くないけど、社長が手綱をうまく引きながら程よい緊張感を保っているとのことです。 工場の活気あふれる雰囲気は、そのまま製品のクオリティに反映されていきます。   この方が2代目工場長の菊池さん。5年ほど前に創業メンバーである初代工場長から引き継ぎされました。 作業している顔は真面目ですが、お酒の席では呑めないのに誰よりもハイテンションで、ギャップがものすごいです。 工場長をはじめ、2代目である社長と仕上げ責任者を含めた3人が、現在工場の中心を担っています。3人ともほぼ自分と同年代で、年は関係ないとはいいながらも不思議と安心感があるものです。 「北海道の屋根」といわれる大雪山系の山々。 工場のみんなと記念写真。そういえば、こうやってみんなと写真撮るのは独立してから初めてです。とってもいい思い出になりました。 みなさま本当にありがとうございました。

旭川の旅 | いろいろ

旭川の旅

今週久しぶりに一泊二日で製作工場のある旭川へ行ってきました。 今回の目的は、進行中物件の製作打合せと、去年入社した新人スタッフの研修。 いつも旭川に行く度に新しい発見があるけど、今回はいつも以上にたくさんのことを知り、たくさんの刺激をいただき、たくさんの宿題がもらえた旅でした。 一人では見えなかったものが、二人だと不思議と見えてくる。 知らず知らずのうちに、自分の視野が少しずつ狭くなってきている証拠です。 いつもの見慣れた風景が、第三者の目を通すと新しい風景に生まれ変わる。 これからのベイシスのモノづくりの方向性。 ところで、ベイシスらしさってなんだろう。 帰りの飛行機に乗る前に立ち寄った山の奥にある静かなカフェで、スタッフとのんびり話しながらとりとめもなく思いをめぐらせる。 普段なかなか過ごすことのできない、とても貴重な時間でした。 スタッフが工場のみんなをいっぱい写真撮ってくれたので、次回ご紹介させていただきますね。

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