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家具のお話

家具もフローリングも、天然木ゆえの「大切な個性」が魅力 | いろいろ

家具もフローリングも、天然木ゆえの「大切な個性」が魅力

ショールームにお越しのお客様から意外とお問い合わせが多いのが、フローリングについて。 ショールームに貼ってあるフローリングはメーカーの廃盤製品の在庫を格安で譲っていただいたものであいにく市場に流通していないのですが、個人的には朝日ウッドテックの「Live Natsural Premium」が一番おすすめ。 フローリングをはじめ、家具や建具など「天然木」を扱うメーカーは、色味や木目の違い、ふしの有無など、天然木ゆえの個体差を「とても大切な個性」としてお客様にご説明することが大切ですが、自分の知る限り、朝日ウッドテックが一番上手に、丁寧に、わかりやすく天然木の特徴を説明されています。 ホームページを見ているだけで、天然木フローリングの世界観に浸ることができます。 なお、「Live Natsural Premium」やベイシスショールームのフローリングは、全て無垢材ではなく、合板の上に2mm〜3mmの挽板と呼ばれる薄い無垢材を貼った「複合フローリング」と呼ばれる製品で、全て無垢材の製品に比べて湿度の変化によって生じる、いわゆる「あばれ」が起きにくい利点があります。この「あばれ」が本当にやっかいで、ネット通販で安く流通している無垢材フローリングは、コストを落とすためにしっかりと乾燥されていない製品も混ざっている可能性があるため、安価だからと安易に購入するのは要注意。 複合フローリングの弱点としては、無垢材の厚みが2〜3mmなので、とんがったものをテーブルから真っ逆さまに落としたり、欧米みたいにピンヒールで室内を歩いていたらあっという間に傷だらけになってしまいます。。が、幸い日本は靴脱ぎの文化なので、挽板でも十分耐久性に問題ないと思います。 それにしても、朝日ウッドテックのホームページは何回訪れても勉強になります。 ベイシスも朝日ウッドテックのように、もっと上手に、丁寧に、わかりやすく天然木の魅力を伝えていけるように頑張ります。 朝日ウッドテック / ライブナチュラルプレミアムホームページ https://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/livenaturalpremium/    

引出レールいろいろ | いろいろ

引出レールいろいろ

カップボードやTVボードの収納方法として便利な引出し。奥に収納したモノが簡単に取り出せるので、特に奥行きのあるキッチンなどでは引出しが大活躍します。 そんな引出しですが、使用するレールの種類によって使い心地や見た目、更にコストまで大きく変わるので、レール選びがとても重要なんです。このレールの重要性って意外と知られていない気がします。 そこで、今回は当社で主に使用しているレールを3タイプご紹介します。 1.底引きタイプ 主なメーカー名:ブルム(オーストリア) 底引きレールの一番の長所は、引出しを開けたときにレールが一切見えないところ。 たったそれだけの事ですが、レールが見えるのと見えないのでは、家具の雰囲気が大きく変わります。 特にヨーロッパのハイエンド家具やキッチンなどに重用されているブルム社のブルモーションレールは、他社に比べてとても動きが滑らかで、また長期使用における調整のし易さなど、とにかく優秀!それゆえに、価格が他社のレールに比べて高いのが難点です。 それでも、価格以上の価値がいっぱいあるので、当社ではブルムのブルモーションレールを標準仕様としています。   2.横引きタイプ 主なメーカー:スガツネ(日本)、HAFELE(ドイツ) 日本で販売されている収納家具で一番重用されているのが、この横引きレールです。 引出しの側面に取り付けるので、引出しを開けた時に見えてしまうのが難点ですが、安定性があり、底引きレールに比べて価格がとても安価なので、ワードローブなどプライベートルームに設置する収納家具でコストを抑えたい場合にとてもオススメです。   3.吊桟タイプ 極端に浅い引出しなど、金物レールが使用できない場合に採用するのが、この吊桟タイプです。 本体側に木桟を取り付け、木桟サイズに合わせて引出しの側板を彫り込むことで、桟に沿って引出しの出し入れをします。個人的には横引きレールより見た目が好きですが、金物レールに比べて吊桟タイプは耐荷重や開閉の滑らかさに劣るため、文具など小物を収納する場合にピンポイントで採用しています。

節有りのウォールナット突板 | いろいろ

節有りのウォールナット突板

先週、旭川に出張した際、突板メーカーにも行ってきたのですが、その際新商品としてご紹介頂いた節有りのウォールナット突板です。 節有りのナラ突板はすでに何度か使ったことがあるのですが(サンプルを立てかけているTVボードも節有りナラです)、ウォールナットは初めて見ました。 突板メーカーの社長いわく、ナラに比べてウォールナットの方が節が抜けやすく、また流通量も未だ少ないので、とても手間と時間がかかり、ようやく商品化にこぎつけたとのことです。 いや〜、節有りウォールナット突板、本当に素晴らしい! サンプルは無塗装なので、一般的なウォールナットのイメージより色が薄いですが、それでもかなりの存在感で、個人的に大好きです。これにオイルやウレタンクリアを施すことで、いわいる濡れ色になって濃茶のウォールナット突板になります。 ちなみに、最近いろいろな製品で「ラスティック」という表現を見かけますが、木工の場合は、節有りの突板や無垢材を使用した製品のことを指しています。 ここ数年、木工家具ではウォールナットがとても人気がありますが、もっと存在感が欲しいお客様には、この節有りウォールナットがとてもおすすめです。  

旭川デザインセンターに行ってきました! | いろいろ

旭川デザインセンターに行ってきました!

先日旭川の工場に行った際、この春に新しく生まれ変わった旭川デザインセンターに連れていって頂きました。ここは家具の街旭川を代表する場所で、地場で活動しているメーカー30社あまりの製品が一同に展示されて一般のお客様が直接購入できるほか、デザインイベントなどが催されています。 リニューアル前の写真がないのですが、見違えるほど綺麗になっててびっくりです! 螺旋階段がデンマークにある有名なSASホテルみたいでインパクト大です! IFDAとは「国際家具旭川デザインフェア」の略で3年に一度国際的な家具デザインのコンペが開催され、入選作が商品化されていきます。世界中から応募があって、とてもハイレベルな家具コンペとして有名です。 過去の大賞作品がずらり。中でも右奥の鳥の羽根みたいな大きな椅子がとても有名。 椅子以外の大賞たち。どちらも本当に良くデザインされていてとても勉強になります。 今年の入選作品。一番手前の椅子が大賞です。デザインもさることながら製作した工場もすごい技術です。 館内は黒のカーペットに各ブースが白い壁で区切られていて、とても回遊しやすくなっています。 木製の滑り台。なんとも贅沢な一品です! アプローチに植えられているナラの木。お恥ずかしながら初めて見ました。 梅雨真っ只中の東京に比べて、リゾート地みたいに快適な気候の旭川。 旅行に行くなら今の時期がとてもおすすめです!  

オーダーテーブルは天板の仕様が重要 | いろいろ

オーダーテーブルは天板の仕様が重要

オーダーテーブルについて。 オーダーテーブルといってもダイニングテーブルやローテーブル、サイドテーブルなど色々種類がありますが、基本的には天板と脚の組み合わせになります。 まず天板の素材ですが大きく分類して、①無垢材②突板③ガラスの3種類あります。 ①無垢材 メリットはなんといってもメンテナンス次第で何十年も使えることです。家具の世界では無垢材を基本的に生き物と捉えていて、常に呼吸することで環境に馴染みながら材種によってそれぞれ独特の経年変化をしていきます。また、細かい傷や汚れが気になる場合はホームセンターで売っているサンドペーパーを使って表面を削ることができるので、突板のようにあまり細かいことを気にせず使えるのも魅力の一つです。デメリットは乾燥に弱いため、家具用の保護オイルを定期的に塗り直す手間がかかることです。 ②突板 無垢材をかつお節のように薄くスライスしたものを突板といいます。(*ちょっと余談ですが昔は突板のことを大根の桂剥きとよく例えられていたのですが、今はうすくスライスするのが一般的です。その理由はまた後日改めて。。)突板自体は0.25mmから0.6mmほどの薄さのため、4mm厚か2.5mm厚のベニヤに圧着した状態で家具として使います。メリットは無垢材に比べて天板の厚みを自由に設定できることです。無垢材の場合、市場に流通している原材料の厚みがいくつか決まっていて、厚みが増えるほど希少価値が高まるため値段が高くなります。その点突板の場合は表と裏に突板ベニヤを使ってサンドイッチする下地材である程度自由に厚みを調整できるため、デザイン的に厚みを持たせたい場合は突板を使います。参考までに個人的な感覚だと40mm以上の厚みが欲しい場合は突板を選ぶイメージです。またコストパフォーマンスが良いのもメリットといえます。デメリットは突板自体の厚みが無垢材に比べてとても薄いため、傷をつけた時のメンテナンスがかなり難しい点です。傷の程度にもよりますが、基本的には天板を工場に戻して突板を張り替える場合が多いです。特に天板は一番傷がつきやすい部分なので、突板天板を選ぶ際は特に注意が必要です。なお、天板と脚が一体型になっているデザインの場合、輸送中に脚を破損するリスクがあるため、突板天板のダイニングテーブルを検討される際は、天板と脚が分離できるタイプをおススメします。 ③ガラス とても都会的なイメージのあるガラス天板。透明感のある素材なので空間に広がりを感じられる点がメリットです。特にガラス天板のローテーブルはダイニングテーブル以上に空間の広がりを感じやすいと思います。透明なクリアタイプの他、裏面にフィルムを貼ることで透明度を調整したり色をつけたりすることも容易にできます。デメリットは、やはり傷や破損に弱い点でしょうか。特に小口(ガラスの厚みが見える面)は衝撃に弱いので、気になる場合は意匠も兼ねて無垢材で四方を囲ってガラスを落とし込む方法もあります。また、木天板に比べて食器を置いた時の音が気になるため、ダイニングテーブルの場合はマットなどを敷くことをお勧めします。

オーダーTVボードはAV機器収納を基準にプラン | いろいろ

オーダーTVボードはAV機器収納を基準にプラン

オーダーTVボードについて。 TVを設置する場所の両側が壁に挟まれている場合、置き家具にするか、壁から壁までの壁面造作家具にするかでまず悩まれることが多いと思います。キッチンルームに比べてリビングルームは全体的に収納スペースが少ない場合が多いため、まずはTVボードにどのくらいのボリュームのモノを収納したいかで置き家具にするか、壁面造作家具にするか判断されると良いと思います。もしリビングルームでTVボード以外に収納家具が無い場合は収納量を確保できる壁面造作家具をおススメします。 オーダーTVボードの基本的なプランニングは、センターにAV機器を収納するスペースを配置し、その他の収納を左右シンメトリーにレイアウトし、最後に台輪のデザインを決めます。 1.AV機器収納 AV機器の収納方法として、リモコンの赤外線を妨げないようにおおまかに分類してルーバー扉(横格子)、ガラス扉、オープンの3タイプあります。それぞれ特徴がありますので、詳しくはまた別の機会で御紹介できればと思います。 2.シンメトリー収納 左右の収納については、CDやDVDなど比較的小さめのモノを効率よく収納したい場合は引出が便利です。引出のメリットは奥に収納したモノでも取り出しがしやすい点、デメリットはレールなど金物の関係で同じ高さに対して扉の場合より収納可能な高さが抑えられる点と、扉+可動棚よりもコストが掛かる点です。 扉の場合は内部に可動棚を設けて収納するモノに合わせて調整できるようにします。このようにフレキシブルに収納できるのが可動棚の一番のメリットですが、その反面、奥行きが深い場合は奥にしまったモノが手前に出しにくいデメリットがあります。その場合は雑貨屋さんで見かける小分け用の収納箱などを使って扉の中を区分けして収納すると、とてもスッキリして使いやすくなると思います。 3.台輪(脚) 本体と床面を支える土台みたいな部分を台輪といいます。壁面造作家具の場合は、全体の荷重を支えるために横一面を塞ぐ方法が一般的で、間接照明を入れる場合は通常よりも台輪を高く設定します。また、台輪部分にステンレス鏡面板を貼って床材を写り込ませて浮遊感を持たせたり、置き家具の場合は台輪ではなくソファみたいに4本脚で支えたりするなど、足元のデザインで全体の印象が大きく変わります。

壁面収納やカップボードはオーダー家具向き | いろいろ

壁面収納やカップボードはオーダー家具向き

住宅で使う家具のカテゴリーというと、大まかに分けて①テーブル②キャビネット(カップボード)③TVボード④ソファ⑤椅子⑥ベッドの6つに分類されます。今回はその中で色々な角度から見てそれぞれのオーダー家具の特徴について個人的な考えをお伝えできればと思います。これからオーダー家具をご検討の際、参考になれば幸いです。 キャビネット(カップボード) 家具の中で一番機能が求められるものがキャビネットです。 ここ数年世の中で収納に対する意識が高まっているように、限られたスペースの中でいかに効率良く、そして使い勝手の良い収納を考えた時に、部屋の環境や個人差によって求められる形やサイズが異なります。特にサイズについては既製品で隙間なくきれいにレイアウトすることがとても難しく、その場合必然的にオーダー家具にする必要があります。 また、コスト面から考えると、海外での大量生産品は別として国内で受注生産している既製品メーカーと比べて製作過程に大きな差が無いため、他のカテゴリーの家具に比べてオーダーでの割高感が低いのが特徴です。 詳しくご説明しますと、椅子やベッドなどいくつかのパーツを組み合わせて作る家具の場合、それぞれ複雑な形をしたパーツを注文に応じてその都度一つ一つ作ると、大変な手間と時間がかかるため、基本的には20台から30台分をまとめて製作してパーツごとに保管し(これを仕掛り在庫といいます)、注文が来てから組み立てていきます。それに比べてキャビネットを中心とした箱物家具は、基本的に単純な形のパネルで構成されているため、あえて仕掛り在庫を作ることなくその都度注文がきてから製作しても、時間や手間の面で椅子ほど既製品と大きな差が生まれないのです。 機能面でいうと、引出や扉、スライド天板など収納方法について自由に選べることが大きいと思います。特にカップボードは食器やカトラリーなど日用品からゴミ箱、炊飯器や電子レンジなどの家電まで収納するモノの種類がとても多岐に渡るため、自分の所有するモノに合わせて製作したオーダーカップボードは、本当に使い勝手がよくて日々の家事がとっても楽しくなると思います。

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