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割り切って考える。 | オーダーキッチン

割り切って考える。

オーダーキッチンをご検討されるお客様から多いリクエストの一つに、「洗剤やスポンジを見えにくくしたい。」というご要望があります。 よくご提案する方法として、洗剤ボックスをシンクにつなげる方法がありますが、このシンクでは、洗剤ボックスをさらに天板で隠しています。 この方法であれば、シンクの手前に立たない限り、完全に洗剤もスポンジも隠すことが可能で、見た目がとてもスッキリします。 デメリットは、天板で隠れる分、洗剤ボックスの隅っこの掃除がしにくくなる点。 シンクまわりは、キッチンの中でも特に汚れが気になる場所なので、掃除のしやすさはとても大切なポイントですが、アイランドタイプなどオープンキッチンの場合、掃除のしやすさと同じくらい見た目のキレイさも大切にしたいところです。 このあたりは考え方次第で、天板に隠れて掃除がしにくいのであればこまめに掃除すればいいし、天板で隠さず洗剤やスポンジが見えるのであれば、キッチン雑貨屋さんなどで見た目が素敵なモノを探して、あえて見せるというのも一つの方法。 時には割り切って考えることで、良さを最大限に生かすことも大切だと思います。

グリル付IHクッキングヒーター。 | いろいろ

グリル付IHクッキングヒーター。

ARIFINA / A751H3BK HITACHI / HT-M350KTWF 最近、キッチンの打合せで魚焼きグリル付のIHクッキングヒーターでオススメな機種を聞かれたら、この2つの製品をご紹介しております。 ARIFINA / A751H3FBKhttps://www.ariafina.jp/products/ih/a751h3fbk/overview+spec/ HITACHI / HT-M350KTWFhttps://kadenfan.hitachi.co.jp/ih/lineup/ht-m/?ht150t 2つともにブラックトップ+ブラックフェイス仕様なのが、オススメする一番の理由です。 海外メーカーのグリルなしIHもほぼブラックトップ仕様ですが、ブラックトップやブラックフェイスはキッチン全体をバランスよく引き締めてくれて、しっとりした、とても落ち着いた雰囲気になります。 一昨年あたりから、キッチン水栓もブラック仕様のラインナップが増えてきたので、この流れはしばらく続きそうです。

椅子のデザイン。 | オーダー家具

椅子のデザイン。

先日、久しぶりに椅子を製作させていただいたのですが、改めて、ほんとに椅子は奥が深いです。。 今回、ステーキレストランで使用するための椅子のご依頼で、ゆったりくつろぎながら座れること、海外の大柄なお客様にも対応できるようなサイズ感と強度、女性の化粧ポーチがおけるように、というのがお客様からのリクエストです。 椅子が家具やキッチンの中でも一番デザインが難しい理由は、たぶん身体全体で製品の良さを感じとれるからだと思います。 キッチンやテーブル、造作家具は基本的に目と手を使って良さを感じとりますが、椅子は座ることで身体全体がセンサーとなって良さを感じ取ります。 つまり、評価するセンサーが他の製品に比べて圧倒的に多いんですね。 見た目を整えた上で、座面の高さ、厚み、奥行き、幅、肘の位置、背の傾斜角度など全体のバランスを微調整する。それを繰り返しながら、少しずつ完成形に近づけていきます。 また、メーカーのオリジナル製品のように何度も試作を作ることができないので、一回の試作でできるかぎりの修正を加えて、本製作に臨みます。 椅子をつくるにはセンスはもちろんのこと、知識や経験、バランス感覚がとても大切で、よく「一番小さな建築」といわれたりもします。 だから、これまで名だたる建築家たちが椅子のデザインに挑戦してきたのかもしれません。

オーダーキッチン天板の選び方 | いろいろ

オーダーキッチン天板の選び方

オーダーキッチンを検討する際にとても悩むのが天板の種類。代表的な素材を例に、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。   1.人工大理石<代表的なブランド>コーリアン http://www.dupont-corian.net/Corian/ja_JP/ キッチン天板の代表格で、色柄も豊富な人気の素材。長所はなんといっても取り扱いが簡単なところ。傷や汚れがついても木天板みたいにサンドペーパーで表面を削ることができるのでとても便利。短所は、熱に弱いところ。特に直火に当てた鍋やフライパンなどは必ず鍋敷の上に置きましょう。また、黒系の濃色は白系に比べて傷が目立ちやすいので少し注意が必要です。   2.ステンレスキッチンといえばステンレス!というくらいファンが多いイメージ。ステンレス天板を希望されるお客様は迷いがないのです。主な仕上げは少し光沢のあるヘアラインとマットな質感のバイブレーション。長所は熱に比較的強いので鍋敷なくても大丈夫。ただし、シンクで熱湯捨てるときはなるべく水流しながらしましょう。また、キッチンシンクは基本的にステンレス素材のため、ステンレス天板であればシンクとのつなぎ目を無くすことができるのでお手入れがとてもしやすいのも大きなメリット。短所は傷が目立ちやすいところ。ただし、最初は気になるものの、使っていくうちに傷が増えてくると、なじんでほとんど気にならなくなると思います。   3.クォーツストーン<代表的なブランド>サイルストーン http://www.cosentino.jp/silestoneシーザーストーンhttp://www.comforthousing.co.jp/product/material_d/caesarstone/index.html 天然水晶(石英)に樹脂を混ぜて成型された素材で、人工大理石や天然石に比べて硬くて吸水率が低いのが特徴。そのため染みや衝撃、酸に強く、お手入れに手間が掛からないので、機能性を重視される方にオススメ。ただし、硬いとはいえ、包丁の刃先など鋭利なものだと破損してしまい、人工大理石のように容易に補修することが難しいのが難点。もう一つクォーツの特徴として、柄が豊富で天然石さながらの雰囲気がでるので、天板でアクセントをつけたい場合はクォーツがいいと思います。   4.セラミックストーン<代表的なブランド>デクトン http://www.cosentino.jp/dekton リクシルのCMで一躍有名になったセラミックストーン。様々な鉱物粒子を焼結させて作られた素材で、近年とても注目されています。長所は天板で食材のカットができるほどの耐傷性、高温になった鍋を置いても平気な耐熱性、ほぼ無孔質のため、キッチンで使われる様々な液体に対して優れた耐汚染性など、キッチンで起こる様々なコンタクトにめっぽう強いところです。短所は、加工がとても難しいため、他の素材に比べてデザインの自由度が下がる点と、値段が高い点。スレート系など、個人的には黒系の天板が好きな方はセラミックがおすすめです。   5.木天板 ダイニングテーブルのような無垢材天板は、天然素材ならではの質感が最大の魅力です。人工大理石など一般的なキッチン天板に比べて染みや汚れがつきやすくなるため、定期的なオイルメンテナンスが欠かせませんが、お手入れする機会が増える分、愛着もたくさん湧いてくると思います。また、オイルではなくウレタンコーティンを施すことで、水染みなどに強くすることもできます。

空間デザインについて。 | いろいろ

空間デザインについて。

ノートパソコンの写真を整理していたら、家具メーカー勤務時代に一軒だけ設計させていただいたレストランの竣工写真がでてきて、なつかしさもあり少しご紹介させていただきます。 お店がオープンしたのがたしか2010年の10月頃だったから、もう10年以上も前のお話です。 当時も今と変わらず、とてもシンプルな空間が好きで、このレストランも、なるべく装飾的な要素を削ぎ落としながら、シンプルに、素材感を大切にして、何回通っても飽きのこないような空間を目指してデザインした記憶があります。 まず、お店の顔であるL型のオープンキッチンは、ウォールナット天板とコンクリートブロックを使って、素材感を前面に打ち出したデザインに。 カウンター席をこのお店で大切な場所にしたかったので、床をメイン通路と段差を設けてフローリング貼りにして、ライン照明を使ってステージみたいに演出しました。 段差部分に手すりを設けるか悩みましたが、なるべく空間のボリュームを大きくとりたかったので、フローリング面積を少し広めにとって安全面を確保し、手すりは無しにしました。ただ、今思い返すと、手すりがあったほうがカウンター席に座った時に囲われた感がでるので、厚みの薄いフラットバーで作っても良かったかもしれません。 次に、お店の奥に進むと、カウンター席と雰囲気を大きく変えたテーブル席ゾーンになります。 女性がメインターゲットのお店だったので、フェミニンとモダンのちょうどいいバランスを目差して、ダークパープルのカーペットにライトグリーンの壁面をチョイス。木フレームの大型ミラーに、ペンダントランプが写り込む感じがとても好きでした。ちなみに、左側の木製パーテーションを通り抜けると、トイレエリアになります。 エントランスに戻って、入口エレベーター横の個室は、Osborne&Littleのクラシックなアクセントクロスの壁面を中心に、ベンチシート後方に仕込んだ間接照明で陰影をつけて、少しラグジュアリーな雰囲気を狙っています。 また、天井照明を一切なくして、高低差をつけた3種のペンダントランプとフロアスタンドだけで明るさを確保。 ベンチシートに限らず、アッパーの間接照明は、あらゆる壁面を効果的に演出できるので、住宅でもディスプレイ棚やTVボードに仕込んだり、いろいろ使えると思います。 照明計画は、さきほどの個室のように、できるだけスポットライトやダウンライトを使わずに、ペンダントランプを多用しています。目線より上にもアクセントをつけることで、空間全体の密度をあげるのが狙いです。 店舗設計は、オーナーの意向はもちろんのこと、近隣との調整から始まり、テナント側との交渉、厨房設備業者とのすり合わせ、設備スペックの計算など、デザイン以外にやるべきことがたくさんあって、とても多くの専門知識とコミュニケーション能力が求められます。また、工事が始まれば、図面通りに進むことなどほとんど無くて、予期せぬ問題が起きるたびに、監督や職人のみんなと頭をひねりながらその都度解決策を見出していきます。現場では、問題解決能力がすごく求められます。 なかなかハードな仕事ですが、完成した空間に身を置いた瞬間、何とも表現しがたい達成感に包まれて、きっと住宅設計も含めて、空間をデザインする人たちは多かれ少なかれ、この達成感を求めて仕事をしているんじゃないかなって感じます。 このお店以来、しばらく空間デザインから離れてしまっていますが、またいつかご縁があったら、ぜひ空間デザインにも取り組んでみたいと思います。

見る角度によって変わるテーブル。 | オーダー家具

見る角度によって変わるテーブル。

設計事務所にお勤めのお客様からのご依頼で、新居への引越しに合わせて製作させていただいたダイニングテーブルです。 ”天板下に引出を設けた上で、できるだけシャープな雰囲気”というリクエストのもと、天板以外、脚や引出をすべて45度に傾けて設計しています。 このテーブル、実はデザイン以上に製作するのがすごく難しくて、図面だけでは職人とイメージの共有ができず、部分的に模型作ったり、原寸書いたり、とても悪戦苦闘しながらできました。 見る角度によってテーブルの雰囲気が変わるのが、一番のポイントです。

陰影をつけたアイランドキッチン。 | オーダーキッチン

陰影をつけたアイランドキッチン。

W2400mm×D900の比較的コンパクトなアイランドキッチン。 キッチンとして最低限必要な水周り、加熱機器、収納をレイアウトすると、おそらくW2400mmぐらいがミニマムな寸法だと思います。 通路側は、扉で隠す収納だけでなく、目線に近い上部にオープン収納を組み合わせることで、通路を通るたびに視覚的にも楽むことができます。 このオープン収納とクローズ収納の組み合わせは意外と効果的で、カップボードや吊戸棚などにも応用しやすいと思います。 そして、このキッチンは扉にとてもこだわりました。 通常フラットな面になるところを、周囲に薄い無垢材を貼り、なおかつ表面と段差をつけることで、陰影をつけています。 ちょうど額縁のようなイメージで、全体がコンパクトだからこそ、扉一枚ずつに陰影をつけることでキッチン全体に深みをもたせるのが狙いです。 とくに今回のようにアイランドキッチンの場合、四方いろいろな角度からキッチンを眺めることができるので、ちょっとした影がすごく効果的だったりします。 アイランドキッチンは大きな空間でないと設置できないイメージがありますが、建築のプランと上手に組み合わせれば、コンパクトなお部屋でも十分設置できるので、アイランドキッチンを諦めかけていた方はぜひ建築士に相談してみると良いかもしれません。

洋書で学ぶ。 | いろいろ

洋書で学ぶ。

ぼくがまだ20代のころ、今みたいにPinterestやInstagramなどで簡単に海外のインテリア写真を見ることができなくて、プレゼン資料などで参考画像が必要なときは、例えば「ナチュラル」とか「コンテンポラリー」などテーマに沿ってオムニバス的に色々な事例が掲載された洋書をひっくり返してスキャンしていました。 最近はアプリや海外のウェブサイトなどでさまざまな事例をみることができるので、オムニバス的な洋書を見る機会がほとんどなくなってしまいましたが、建築家やデザイナーの作品集は、オンラインでは得ることのできない何かがある気がして、気になる本を見つけては、アマゾンでポチッとしています。 この本は、イタリアのハイエンドファニチャーブランド”Molteni&C”やキッチン ブランド”Dada”のグローバルデザインをされているベルギー人建築家・Vincent Van Duysenの作品集です。 綿密に計算された幾何学的な空間構成や丁寧な素材の扱い方など、シンプルなデザインの中に、なんていうか、とても凛とした空気感が感じられて、ページをめくるたびに思わずため息が出てしまいます。 やっぱり洋書はいいなぁ。 Vincent Van Duysen websitehttps://vincentvanduysen.com

ソファみたいなベンチクッション。 | オーダー家具

ソファみたいなベンチクッション。

建築工事で製作した台輪に合わせて製作したベンチクッションです。 座クッションだけではなく、背クッションと肘クッションもつけることで、ソファみたいな雰囲気になります。 今回初めて肘クッションありのベンチクッションを製作しましたが、座ってみると囲われた感がとても心地よくて、これけっこうおすすめです! ちなみに、肘クッションは、置いただけだと倒れてしまうため、このようにベルクロを壁につけて固定しています。

オーダーキッチンで実現したいことをことばにする。 | オーダーキッチン

オーダーキッチンで実現したいことをことばにする。

オーダーキッチンのご相談をいただくお客様から、「オーダーキッチンを検討するにも難しくて、何から考えたらいいのかよくわからないんです。」というお話をよくお聞きします。 たしかに、オーダーキッチンはいろいろなことが実現できる分、考えることがたくさんあって、とても難しいイメージがあると思います。 もちろん、”レイアウトを決めてから、素材や設備機器の選んで〜”みたいなプランニングする上での手順的なものはありますが、そこはあまり大切ではなくて、オーダーキッチンを検討する上で最初に考えるおすすめの方法があります。 それは、”オーダーキッチンで実現したいことを、箇条書きにする”ことです。 ・暖かみのある天然木のキッチンが欲しい。・子供と一緒に料理できるようなキッチンにしたい。・海外製の食器洗浄機が欲しい。・オープンキッチンにはあこがれるけど、少しだけでも手元が隠れるといいな。・キッチンまわりのモノだけでなく、食器もたくさん収納できたらいいな。 などなど。。 箇条書きにすると、頭の中がとても整理されて、本当に欲しいキッチンのカタチが想像しやすくなると思います。 また、箇条書きにしたことばは、ぼくたちがオーダーキッチンのプランを進めていく上でおおきな”道しるべ”になるので、実はぼくたちが一番知りたいことでもあります。 キッチンへの想いをことばにする。 オーダーキッチンをご検討の際、とてもおすすめです!

ゴールデンウィーク休暇のお知らせ。 | お知らせ

ゴールデンウィーク休暇のお知らせ。

5月3日(月)から5月5日(水)まで、お休みさせていただきます。 今年は遠出が難しいので、我が家は近所の公園でのんびり過ごそうと思っています。 それでは、みなさま良い休日を!

旭川。 | いろいろ

旭川。

先週、とても久しぶりに製作工場のある旭川に行ってきました。目的は、今進めている他社向け新作キッチンの試作チェック。 コロナ禍になってから、製作工場との打ち合わせや検品は全てリモートで行うようになり、それはそれでとても便利になったけど、手触り感だったり、ボリュームのバランスだったり、画面越しではどうしても感覚を掴むことが難しいことも多々あり、やはり直接見た方がいいよねってことで、今回工場を訪れることにしました。 全体のバランスをチェックしながら、部分的な納まりを検証するために、その場ですぐに職人の方がサンプルを製作していただいたり、少し無理なお願いをするときは、みんなの表情を見ながら塩梅を考えたり。。このライブ感こそ、モノづくりの醍醐味なんだなぁって。 当たり前かもしれないけど、画面越しのコミュニケーションに比べて、生のコミュニケーションは数百倍ぐらい得られるものがあります。 なかなか旭川に行くことができない分、いままで以上にとても実りのある時間でした。

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