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色が上手に使えるように。 | いろいろ

色が上手に使えるように。

先週、久しぶりに新宿のコンランショップに行ってきました。 コンランショップは、自分がインテリアの世界に興味を持つことになったきっかけの場所。 初めて訪れたのが大学生になったばかりの頃だから、かれこれ22年ほど経ちますが、いつ訪れても必ず新しいセンスに出会える場所です。 コンランショップの特徴は、なんといってカラーコーディネートだと、個人的には思っています。 素材感たっぷりのシンプルな家具に、個性豊かなディスプレイ。 これらだけでも十分素敵なのに、さらに壁面にもニュアンス系からビビット系まで、様々なカラーを合わせてくる。 しかも、一歩間違えればきわどい感じになってしまいそうなところを、絶妙な配色でまとめてしまう。 このセンスは、何度通っても自分にはなかなか真似できません。 だから、コンランショップにいくのが、いまだにとても楽しいのです。

デザインコンクリート | いろいろ

デザインコンクリート

簡単にコンクリートのような表情豊かな質感を表現できる左官塗材、モールテックス。 ベルギーで生まれ、約5年ぐらい前に日本で流通が始まりましたが、当時未だ施工事例が少なく、また施工できる左官職人も少なかったため、とても気になっていたものの、なかなか採用することができませんでした。特にオーダーキッチンでの問い合わせが多かったです。 最近、洗面カウンターでモールテックスを使用したいとのリクエストがあり、久しぶりにネットでモールテックスを調べたところ、なんだかすごくコンテンツが充実しているではありませんか。 いろいろ見ていると、多数の施工事例をはじめ、設計者や職人に向けた講習会を定期的に開催されているとのことで、早速講習会を受けてきました。 モールテックスの良いところを簡単にまとめると、 1.どんな下地にも施工可能ボードだけでなく、たとえば浴室の既存タイルの上からでも塗れるため、リノベーションにすごく便利。 2.簡易防水膜として使用可能。木で作った箱にモールテックスを塗れば、シンクとして使えます。講習会を受けるまで、ぼくはこのことを完全に誤解していて、てっきりモールテックスの上に撥水材を塗るかと思っていたのですが、どうもモールテックス自体に防水性能が含まれているとのことです。 3.モールテックス自身の乾燥で割れない。いままでコンクリートを表現する場合はモルタルを使っていましたが、どうしても乾燥による割れが避けられないのが永遠の課題でした。その点、モールテックスは柔軟性があるため、下地さえしっかり作れば、割れる心配がありません。設計者目線でみると、これがすごく安心なんです。 4.無限の調色が可能。一応カタログには64色のカラーチャートがありますが、あくまでメーカーで顔料配分を設定しただけなので、顔料の組み合わせ次第でどんな色も表現できるとのことです。これも講習会受けるまで知らなくて、てっきりグレー系だけだと思っていました。。 5.シームレスに施工可能たとえば、4メートルを超える天板など、搬入条件により2分割にせざるを得ない場合でも、モールテックスなら現場施工で繋ぎ目なくシームレスに仕上げることが可能。できる限り繋ぎ目は無くしたいですからね。 講習会受けてわかったことは、想像していた以上に自由に表現が可能で、かつ防水性能もばっちり。 たとえば、キッチンの天板とシンクをすべてシームレスにしたい場合、モールテックスでも比較的簡単につくることができるので、ステンレス、人工大理石に続く、第三の素材として提案できそうです。 モルタルの質感は、天然木との相性がとても良いので、個人的にはすごく好きな素材。 オーダーキッチンやオーダー家具に使える場所がたくさんあるので、これからは積極的に提案していきたいと思います。 モールテックスHPhttps://o-takahata.jp

こどもたち。 | プライベート

こどもたち。

去年の11月に生まれた末っ子の季(みのり)が、3月6日で丸4ヶ月たちました。 妻が記念に、と一月ごとに記録しています。 ちょっと反抗期の長男、成都。 陽気でいたずらっ子の次男、朔久。 そして、泣いたり笑ったりいつもにぎやかな末っ子、季。 まさにこの写真の通り。 子供達の今がとてもよく伝わります。

シンク下ゴミ箱ならこれ! | いろいろ

シンク下ゴミ箱ならこれ!

KEYUKAで大人気のゴミ箱「arrots」。 今進めているキッチンリノベーションのお客様から教えていただいたのですが、これはキッチン屋目線で見ても、完成度が高くてすごくオススメです! 特にシンク下をオープンにしてゴミ箱を収納する場合は、現時点でベストな選択肢だと思います。すごく人気あるみたいなのに、今まで全然知りませんでした。。 そこで、ぼくの主観ですが参考までにシンク下に収納するゴミ箱の条件を3つご紹介します。 1.サイズはD450mm以内、H600mm以内シンク本体や給水管、排水管など、シンク下は設備部材が盛りだくさん。そのため、少し余裕見て上記サイズぐらいがベストです。 2.できればキャスターつき。Ⅱ型キッチンやL型キッチンなど、作業スペースからシンクまで一歩以上の距離がある場合は、調理中に作業スペースまでゴミ箱を移動することもあるので、できればキャスター付きを選びたいところです。 3.容量は30L20Lだとすぐにいっぱいになるので、できれば30Lぐらいがオススメ。 KEYUKAのゴミ箱「arrots」は、見事に3つの条件をクリアしていて、さらにペダル式で上蓋開けてもH600mm、ゴミ袋のストック入れもあったり、もう至り尽せり。 極め付けは、どんなキッチンにも合わせやすいMUJI顔負けのシンプルなデザイン。 おそらく、arrotsゴミ箱は、主婦の意見をたくさんフィードバックしながら、キッチンプランナーとプロダクトデザイナーが様々な視点で検討し、これ以上でもこれ以下でもない、スーパーベストなゴミ箱を目差して開発されたんじゃないかなって思います。なんていうか、めちゃめちゃ気が利いているんです。 ぼくもこれからシンク下をゴミ箱収納にするプランの時は、arrotsをオススメしていきたいと思います。 arrots商品ページhttps://www.keyuca.com/shopping/products/detail.php?product_id=31534 *本文中の画像はすべてKEYUKAホームページから転用しています。

ててて見本市 | いろいろ

ててて見本市

インテリア雑貨の展示会に行くのは、とても久しぶりな気がします。 ビックサイトで毎年開催される「ギフトショー」や、フランク・ロイド・ライト設計で有名な池袋の自由学園を貸し切った「For Stockists 」など、大小様々なインテリア雑貨の展示会がありますが、この「ててて見本市」はその中でも特に手仕事にこだわっているメーカーが中心となっているのが特徴です。 本来、このようなインテリア雑貨の展示会は、インテリアショップやセレクトショップのバイヤーたちが、お店で取り扱う新製品を探しにくる場所。出展者のみなさまもバイヤーに自社の製品をプロモーションするために参加しています。 なので、ぼくみたいなバイヤーではない人間が視察するのは、ちょっと申し訳ない気持ちになったり。。 せめてほんの少しでもプロモーションのお手伝いになればと思い、ぼくが特に気になったメーカーを3つご紹介させてください。 筒井時正玩具花火製造所http://tsutsuitokimasa.jp/ 福岡県に拠点を構える創業90年の老舗花火メーカー。 ブースの前を通りがかった瞬間、色鮮やかにラッピングされた花火たちに思わずくぎづけ。こんなにオシャレな手持ち花火を初めて見ました。 ・線香花火には、関東式と関西式があって、みんなが見慣れている紙でできた線香花火は関東式。でも元祖はわらでできた関西式。 ・しっかりと丁寧に作られた線香花火は、ワインみたいに年月を経て熟成する。 などなど、花火にまつわる豆知識もたくさん教えていただきました。 ちなみに、いま、日本国内で線香花火を製造しているメーカーは、ここ含めて3社しか無いそうです。 展示会なのでその場で購入することはできなかったけど、今度購入したら、子供たちに見せてあげたいです。 eN.producthttp://enproduct.jp/ こちらも福岡を拠点に活動されている小物ブランド。 シンプルなデザインの雑貨はたくさんあるけど、eN.productのデザインはシンプルな中に工夫がたくさん詰め込まれていて、言うなれば「深みのあるシンプル」。 例えば、写真2枚目のハンガーでひっかけるペンダントランプ。フレンチコードとハンガーと木製の戸車だけのシンプルな組み合わせが、これ以上でもこれ以下でも無い、ちょうどいいバランスで成り立っているんです。 建築設計や内装設計が本業の設計事務所が、デザインしたお店のために特注で小物を製作しているうちに、自分たちのオリジナル小物ブランドを立ち上げて、試行錯誤の上、現在に至るそうです。 たぶん、インテリアに携わる人は、だれしも一度は自分のプロダクトブランドを作りたいと思うんです。 でも、それなりの予算をかけて何度も試作を作ったり、商品の在庫を抱えたり、販路を開拓したり、、などなど。やらなければいけないこと、リスクのあることがたくさんあって、実現させるには、かなりの覚悟と辛抱が必要。 それを高いレベルで実現させて、そして継続していることに、同じ業界の端くれとしてとても尊敬してしまいます。 RetRehttp://mitsurocream.com/ 富山県に拠点を構える製材メーカーが5年ほど前に立ち上げた木工ブランド。 このブックスタンドは、もともと虫食いによって製材として出荷できない木材たちでした。 今まではバイオマス発電用にまとめて安く引き取られていましたが、少し視点を変えることで、欠点とされていた虫食いが、とても個性あふれる造形に生まれ変わるんです。 天然木ならではの個体差と、虫食いによる偶然の造形が相まって生まれた、世界で一つしかない個性豊かなブックエンドです。 なんて、なんだか商品説明みたいになってしまいましたが、「意図せず生まれた美しさは、何よりも力強い。」ことを、改めて教えていただきました。 アノニマスデザインのお手本ですね。 以上、拙い説明で大変恐縮ながら、3つの小物ブランドのご紹介でした。 なお、ててて見本市は今まで業界関係者しか見ることができませんでしたが、今年の秋からは一般の方も参加できて、しかもその場で購入できるようになるみたいです。 ててて見本市http://tetete.jp/

フロアスタンド | オーダー家具

フロアスタンド

ショールームに展示してあるウッドフレームのフロアスタンド。 最近ショームームの前を通りがかったお客様からたまたま数件お問い合わせを頂きました。 その都度、試作品であるため、販売の目処は立っていない旨ご案内させていただいておりますが、改めてフロアスタンドの製作経緯や何故商品化できないのか、ご紹介したいと思います。 今から5年ほど前の話です。 当時、ショールームにペンダントランプしかなく、北欧のようにもっと間接照明を取り入れたいと思っていて、既製品の木製フロアスタンドをずっと探していました。 しかし、いくら探しても、どうしてもイメージ通りのフロアスタンドを見つけることができません。 イメージしていたのは、ジャン・プルーヴェのテーブルや椅子のような、直線的でラインのキレイなフォルム。 そこに配線用の真鍮パイプが一本通っていて、シェードはライトグレーの少しテクスチャー感のある生地。 そこで。 ここまで具体的なデザインイメージがあるんだったら、試しに作ってみようかなって思って、試作計画がスタートします。 ただし、いままで照明器具を製作した経験がなく、また照明器具工場も全くツテが無い、未知のことだらけ。そのため、知人から特注照明器具を専門にしている方を紹介していただき、照明器具の基本的な構造から製作工場など、照明に関する様々なことを教えていただきながら、なんとか形にすることができました。 試作品が出来上がると、これが思っていたよりとてもいい感じで、イメージにピッタリ! せっかくなので、Basisのオリジナルとして商品化するのもありかも、と少し欲を出していろいろ調べてみると、これがなかなか大変で、オーダー家具には無い、3つの大きな課題がありました。 1.ロット生産によるパーツ在庫の確保照明器具はシェードやソケット、支柱、ベースプレートのように、大小さまざまなパーツを組み合わせて製作します。これらをオーダー家具のように、毎回注文いただくごとに1つ1つ製作すると、パーツ原価における作業工賃や資材ロスの比重が大きくて、合計するととんでもない金額になります。。そのため、価格を抑えるために、パーツごとにまとまった数を先行発注して、在庫として抱える必要があるのです。パーツにもよりますが、最低でもだいたい30個ぐらいのロット製作で、ようやく既製品に近い価格で販売ができます。 ちなみに、椅子を製品化する場合も似たような感じです。 2.PSEマークの認定国内で電気用品を製作販売する際、電気安全環境研究所という認定機関からPSE適合検査という審査を経て、お墨付きの証明書を発行する必要があります。これが、なかなか大変そうでして。。 3.梱包資材の在庫確保パーツ在庫と同様、毎回一箱ずつ専用の段ボールを作るわけにいかないので、これも在庫を抱える必要あり。 特に1と3に関して、Basisの創業当初から「在庫を抱えること商売はしない」と考えていた手前、どうしても踏ん切りがつかず、最終的に製品化を見送りしたのであります。 ただし、他にも製品化する方法があります。 例えば、クラウドファンディングで先行予約数を確保してから製作するとか、照明器具メーカーにデザインを売り込んで製品化してもらう、などなど。。 今後良いご縁があったら、ぜひ製品化を進めていきたいと思います。

2019 | いろいろ

2019

写真は長男と次男がお世話になっている保育園の玄関ロビーに飾られている、子供たちが作った特大カルタたち。 ひとつひとつのカルタの内容がとても可愛くて、毎朝見ていても飽きないのです。 2019年が始まりました。 「今日1日を一生懸命に生きる。」 Basisの代表として、また3児の父として、これまで以上に、今日という1日を一生懸命に生きていきたいと思います。 それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年。 | いろいろ

2018年。

2018年も、のこりわずかとなりました。 今年もBasisのことを温かく見守ってくださいまして、本当に有り難うございました。出会いの全てに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。 ぼくにとって、2018年は2つの大きな出来事がありました。 まず1つ目は、先月誕生した第三子。 ぼくも3人兄弟なので、なんとなく三人兄弟の雰囲気がわかるんだけど、親としては、ようやく2人のお兄ちゃんたちのペースになんとなく向き合えるようになってきたかなと思った矢先の第三子。 当たり前のことなんですが、子供が3人いると、夫婦それぞれマンツーマンで子供たちに対応していると一人完全にフリーになるんです。今は、妻にその都度マークの指示を受けながら試行錯誤しているところです。サッカーやバスケみたいなゾーンディフェンスができるようになれたらいいなといつも思います。 2つ目は、9月に行った法人への組織変更。 法人化してから具体的に何か変わりましかと質問される度に、営業の電話が鬼の様にかかってくるようになったぐらい、といつもはぐらかしてしまいますが、実際は対外的に変化を感じることはまだほとんどありません。 ただ、何か決め事をするときに、できるだけぼくの好みや拘りは持ち込まないで、Basisとして一番最善の方法は何か、客観的に、俯瞰して考えるように、とても意識するようになりました。これはとても良いことだと感じています。 来年も、「兎と亀」の亀のように、一歩ずつ大切に前に進んでいきたいと思います。 それでは、みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。

七五三 | プライベート

七五三

先週の水曜日、ちょっと遅くなってしまったけど、長男の七五三のお参りをしてきました。 七五三は通常11月中に行いますが、長女が11月6日に生まれたこともあり、長女のお宮参りも兼ねて、ちょっと肌寒いけど12月にすることに。 ぼく自身、七五三の記憶が全くなく、実家にある記念写真を見て初めて実感するぐらいなので、七五三と聞いても正直あんまりピンとしないところがあったけど、前日の夜に練習がてら着せてみた長男の着物姿を見た瞬間、なんとも言えない、やさしくてうれしい気持ちになりました。 ありふれた感想だけど、あっという間に大きく成長したなあって。 いつの間にか自分で御着替えできるようになったりとか、一丁前に言い訳をしてみたりとか、日常の中でも子供の成長を感じる瞬間は多々あるけど、七五三のような節目のイベントは、子供の成長を感じるだけでなく、ぼくたち夫婦にとっても、子育ての一つの節目でもあるんだなって。 節目って、歳を重ねるごとに加速していく時間の流れに付ける、記しみたいなものだと思う。よく、大人になってからどんどん歳を重ねる時間が早く感じるっていうけど、それはたぶん、子供の頃に比べて節目がとても少ないからだと思う。 記しがあれば、映画のチャプターみたいにあとで振り返りやすい。そして、記しが多いほど、きっと濃い人生なんだろうなって気がする。 ところで、妻と記念写真どこで撮ろうかって話になり、世田谷の松陰神社前にぼくの好きな写真館があって、そこで撮ってほしいなって思いつつ、自宅の近所にある神社で祈祷してから子供3人引き連れて松陰神社前まで移動するのは、ものすごくハードルが高い。ほぼ100%全員グズりまくって、とてもにっこり笑顔の記念写真どころではなく、間違いなく修羅場になるだろう。 そこで、妻がネットで見つけた「fotowa」という出張撮影サービスを利用してみることにしました。たしかに、現地撮影なら子供たちも元気いっぱいだし、何よりカメラ目線の作られたものではない、自然な表情が撮れるのがとてもいい。 ドタバタの直前になってお願いすることになったので、あまりフォトグラファーを選ぶことはできませんでしたが、とても親切な方で、うまく連携しながら子供たちを誘導したり、機嫌とったりしながら、何とか撮影していただくことができました。 着物のデザインはあまり柄の入っていない、シンプルなモノがいいなって思ったけど、妻に歌舞伎役者みたいになるから、もっと子供らしいのがいいってことでこの柄に決まりました。たしかに妻のいう通り、適度に柄があった方が子供らしくていい。 次の節目は再来年3月の、長男の卒園式あたりかなあ。                                     写真:おおのひで

ボリュームと、ソリッド。 | Basisについて

ボリュームと、ソリッド。

ボリュームと、ソリッド。 ぼくがオーダー家具やオーダーキッチンをデザインする上で、指針となるテーマの一つです。 一般的には、という言い方が正しいかは別として… カッコよく見せたい時は、「薄く、軽やかに、そしてシャープに」デザインすることがセオリーみたいに感じることがよくあります。 たしかに、天板の厚みが薄く、細く軽快な脚と組み合わせたシャープなデザインのダイニングテーブルは洗練されていてとてもキレイなんだけど、生活の道具として見ると、どうしても気後れしてしまう。 何故なら、シャープなデザインの製品は繊細なバランスなので、心理的な影響でどうしても慎重に取り扱いたくなるんです。モデルルームやゲストハウスのように日常使いではなく、イメージ作りが目的ならそれでも全然OK。 でも、自宅に置く家具やキッチンは毎日欠かさず使うものだから、臆せずもっと気軽に使って欲しい。 そんな理由で、ある程度まとまったボリューム感があった方が心理的な影響が軽減されて、安心して永く使い続けてもらえるのではないかなって思います。     例えば、このBasisオリジナルダイニングテーブル。 デザインコンセプトは、 「ずっと、ずっと、飽きずに永く使い続けたくなるダイニングテーブル。」 少し話は逸れますが、ダイニングルームの主役は何と言っても椅子だと思います。 椅子は、家具の中で一番デザインが難しく、そして世に出ている数が圧倒的に多い製品です。 特に50年代から60年代にデザインされて、今もなお現役で製作され続けている名作椅子には、時の洗礼を受けてきたからこそ生まれる、普遍的な美しさがあります。 だからこそ、様々な名作椅子たちと組み合わせても違和感がなく、椅子の魅力を最大限引き立たせながら寄り添うダイニングテーブルを作りたかったんです。   デザインテーマは「シンプル、ソリッド、プロポーション」 目指したのは、安定感のある佇まい。 「38mm厚の天板」と「80mm角の脚」、2つのソリッドな要素がダイレクトに伝わるように、フォルムは天板と4本脚のシンプルな構成。 あとは幕板(天板の下にある部材)の厚みを全体のバランスを見ながら慎重に決めて、安定感のある佇まいになるよう、プロポーションを整えました。 決して派手さはないけど、使い込めば使い込むほど愛着が感じられるダイニングテーブルです。 ボリュームと、ソリッド。 Basisが得意とするシンプルなデザインに奥行きと深みが生まれるように、これからも丁寧に向き合っていきたいテーマです。

Basisらしさ | Basisについて

Basisらしさ

  ぼくたちのようなオーダー家具やオーダーキッチンを提案するメーカーは、お客様の頭の中にあるイメージをリアルな形にすることが主な役目です。 そして、お客様のイメージを汲み取りながら、そこにBasisらしさを付け加えていく一連の作業がデザインです。 この「〜らしさ」というのがとても大切で、製品からBasisらしさが伝わらなければ、それはつまり、どこのメーカーで製作しても同じことになります。 もちろん、それではお客様に満足いただけないし、結果的にこの仕事で生き残ることはとても困難になります。 つまり、Basisがこれから先、お客様に支持していただけるメーカーになるためには、これまで以上にセルフブランディングがとても重要になります。 中川政七商店やくまもんのブランディングで有名なアートディレクターの水野学さんによれば、「ブランドとは”らしさ”である。」 つまり、その企業や商品が本来もっている思いや志を含めた特有の魅力のようなものがブランドということです。     最近、オーダー家具やオーダーキッチンをプランしながら、同時に「Basisらしさ」を見つめ直す作業をしています。 Basisは、直訳すると「基礎」という意味で、ぼくたちのモノづくりの基本的な考え方は、家具やキッチンの「基礎」を大切にしながらシンプルに組み立てていくことです。 しっかりとした基礎をベースに、出来るだけシンプルにデザインすることが、飽きのこない、永く安心して使い続けられる家具やキッチンに繋がります。 ただ、シンプルなデザインほど「Basisらしさ」を伝えることはとても難しく、そのためぼくたちなりに考えてきたいくつかのデザインテーマによって、製品に「深み」や「奥行き」を持たせることが重要です。 今度このブログを通じて、ぼくたちのデザインテーマを一つ一つ掘り下げていきたいと思います。

アルヴァ・アアルト展 | いろいろ

アルヴァ・アアルト展

  鎌倉での打合せの帰りに、久しぶりに葉山に寄ってアルヴァ・アアルト展を見てきました。 アルヴァ・アアルトというと、スツールに代表されるアルテック社の家具が有名だけど、建築家としての建築作品も多数紹介されていた。 そういえば、新婚旅行で訪れたヘルシンキにも、まだまだ現役で活躍しているアアルト設計の本屋さんがありました。 今年の10月でちょうど結婚10周年。 当時、妻は臨月のお腹でどこか美味しいご飯を食べにいくに訳にもいかず、お祝いは少し落ち着いてからになりました。     アアルトの家具のすごいところは、ボリューム感とプロポーションが抜群で、つまり全体のバランスが最高に良い、と個人的に思っています。 何より、「使う人への優しさ」みたいなものをとても感じる。 曲げ木ならではのコーナーの曲線具合が本当に絶妙で、改めてアアルトの家具をじっくり観察すると、たくさんのヒントをもらえた気がします。 思わずカバンからスケールを取り出してアールの数値を確かめようかと思ったけど、小心者ゆえ、恥ずかしくてできなかった…     久しぶりの葉山は、変わらず素敵な街でした。  

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