2020.11.08
意味のあるディテール
Basisが得意としている、ルーバー扉を中心としたシンプルなデザインのTVボード。 中央のルーバー扉は、AV機器へのリモートアクセスや、熱逃げの役割を担うとともに、全体のシンプルなフォルムにちょうどいいアクセントになります。ルーバーは”意匠”と”機能”を兼ね備えたディテールの代表選手みたいな存在で、ぼくはとても好きですが、ほこりが入りやすいという弱点もあるため、そのあたり少し好みが分かれるところかもしれません。 もう一つ、テレビボード全体のフォルムに深みをもたせるために、天板と扉の間に設けた手がけ用の隙間を左右側面にも通しています。 シンプルなフォルムに、一つ一つ意味を持たせたディテールを慎重に足していく。 多すぎるとにぎやかになるし、少なすぎるとおとなしくなってしまう。このさじ加減がとても難しくて、毎回いつも悩みながらプランしています。 シンプルなデザインを、ただのシンプルだけで終わらせないために。 これからもBasisが目指す”深みのあるシンプルなデザイン”を追求し続けていきたいと思います。
