オーダー家具の中で一番難易度の高いオーダーチェア。
オーダーチェアは住宅用よりレストランなどで使う商業用に向けて製作することがほとんどですが、一番の理由は製作する台数によって価格が大きく異なるからです。
椅子はテーブルなど他の木工製品に比べて一つ一つの部材の加工が複雑で、一脚の椅子を製作するための労力がとても多い反面、一度形を作ってしまえばジグと呼ばれる加工用の型定規ができるため、量産が比較的し易くなります。
ちなみに、既製品の椅子は最低30脚ぐらい製作する前提で価格設定されていると思います。
そのため、形にも寄りますが1脚単品で製作する場合、30脚製作での製作単価に比べておよそ2倍から3倍程度コストが掛かってしまうのです。
このように住宅向けのオーダーチェアは少しハードルが高くなりますが、既製品の中からどうしても好みのデザインやサイズの椅子が見つからない場合は、オーダーチェアという選択肢もご検討いただければ幸いです。
なお、椅子を選ぶときの主なポイントは次の3点です。
1.サイズ
椅子を選ぶ場合、デザインと共に全体のサイズ感がとても重要になります。
特に大切なのは座面の高さで、基本的には合わせるテーブルの高さを基準に検討します。
一般的な目安として、テーブル高さから座面高さを引いた差尺は28cm程度が基準です。
もう一点、肘付きの椅子をお選びの際は、肘がテーブルの天板などに当たらないか確認が必要です。
肘に傾斜がついている場合、肘の途中で天板などに干渉すると、けっこう傷が目立ちます。
2.アームチェア
アームチェアの場合、座面の前までアームが伸びているフルアームタイプはホールド感が得られる反面、椅子から立とうとするとアームを避けるために椅子を全部引く必要があって、ちょっと面倒だったりします。
その点、ハーフアームであれば椅子を全部引かずに立席できたり、肘の高さが天板に干渉しても途中まで仕舞えるのでちょっと便利です。
3.張地選び
座面や背もたれがファブリック貼りの場合、ソファのようなカバーリングではなく、カバーの交換ができない張り込み仕様がほとんどです。
特に座面はジーンズなどの色移りがあるため、明るい色をご検討の際は注意が必要です。
また、椅子が届いた時に洋服などに使う撥水スプレーをかけると、汚れ防止になるのでおすすめです。
廣田
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Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。
キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。
オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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