



2025.09.12
ストーリー。
先日、レンジフードメーカーの方から 会社のバックボーンなどのストーリーを伺う機会がありました。 当たり前のことですが、身の回りにある全てのものには いろんな想いがあって、誰かの手が加わり、出来上がっているものだなあと あらためて感じました。 全てのものの成り立ちを知る必要はないですし、 作り手側の気持ちの押し売りも決して違うと思いますが、 自分で選べるものを作る場合、 ちょっとしたストーリーや作り手の想いを知る機会があると、 より愛着が生まれて、おのずと、そのものを大切にする行動になると言いますか、 日々の何気ない暮らしが、より優しく豊かになるような気持ちがしました。 話下手ですが、打合せの中で少しでもお伝えしながら、 使い方にとっての、よりよいものをお選びいただけたらなぁと思います。 高橋 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.09.07
レザー扉の玄関収納
いままでいろいろなカタチのキッチンや家具を製作させていただきましたが、本革を使って収納家具を作るのは初めての経験でした。 突板とミラー扉を合わせたトール収納部と、ライムストーンの天然石とレザー扉を合わせたローボード部を交差するように組み合わせた玄関収納です。 基本的にレザー貼りは木工職人ではなく、椅子張り職人が担当します。 木工場で表面の仕上げ以外の部分を製作したあと、ソファ工場に移動してレザー貼りをします。 その後、現地にて本体部分と扉部分を組み合わせて完成です。 なお、レザーの貼り方にはいろいろな方法があって、今回みたいにレザーの小口を見せる方法もあれば、薄いベニヤなどに巻き込んで小口を隠す方法もあったり。 また、本革には大きく分けて素材本来の質感を活かしたヌメ革と、メンテナンス性を考慮したクロム革の2種類があって、それぞれ厚みのバリエーションがあるため、使うレザーによって製作方法を選ぶ、もしくは製作方法に合わせたレザーを選ぶ必要があります。 はじめての経験ということもあって、缶コーヒーと缶ビールを授業料代わりに、何度もソファ職人のもとに足を運びながら、たくさんのことを学ぶことができました。 キッチンのような水回りは難しいですが、TVボードなど比較的メンテナンスフリーな製品をとことんこだわってつくりたい時など、レザー扉とてもおすすめです。 廣田 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.09.04
便利の狭間に。
キッチンや洗面水栓のセンサー機能や ガスコンロに火をつけると、レンジフードが連動する機能。 とても便利な機能であることには間違いないですが、 使う人との相性?もある気がします。 タッチ水栓やタッチレス水栓は調理中の汚れている手で水栓を触ることがないので 衛生的ですし、水栓のお手入れも楽になる反面、 センサーなので、自分にあったテンポで水が出ないことにストレスを感じる方もいます。 また、電磁弁が故障する場合もあったり、電池交換が必要だったり。 水量や温度調整は手動調整だったり、予期せぬ時に触れて吐水されたり、 ペットに反応してしまったり。 解凍時にほんの少しだけ流水しつづけるというのも地味に難しかったりと。 便利だからこそのデメリットもあります。 そのうち慣れると思われる方と、やっぱり合わないと思われる方と、それぞれ。 レンジフードの場合は水栓ほどではないですが、 直前で使った機能で連動するので、結局のところ、ボタンで調整したりします。 器具選びをされるには、やはり百聞は一見にしかず。 悩まれたら、ショールームで体験されることをおすすめします。 また、海外水栓は国内水栓に比べるとサイズが大きめのものも多いので 使い勝手は是非お試しいただきたいです。 高橋 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.09.01
手洗いも出来る玄関収納。
玄関収納は、見た目はもちろんのこと、効率よく収納量をいっぱい確保できるかも大切なポイントです。 可動棚の割付を工夫して、サイズの異なるいろいろな靴を効率よく収納する。 傘は水仕舞いのことを考えて地面に直接置けるように細工するとなお良し。 コート掛けの扉は裏面にミラーをつけて姿見に。 今回はさらに、手洗いボウルも付けました。 単独で手洗いカウンターを設置できればベストですが、マンションをはじめ、スペース的に難しい場合は今回みたいに玄関収納に手洗いボウルを設置するのも、一つのアイデアです。 廣田 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.28
折りたためる。
少しおもしろい水栓をご紹介します。 水栓って動かせても左右に、というイメージがあるかと思いますが、 折りたためる水栓もあるんです! 昨今、キッチンは暮らしの真ん中にあるレイアウトが多くなりましたが、 キッチン感を出したくない場合、 折りたためる水栓を使うと、シンク上にカウンター材を乗せて、テーブルのようにもお使いいただけます。 大邸宅の場合、 独立型キッチンとダイニング側に少しキッチンスペースがある場合などにも使われていたり、 かたや、都会のミニマムなワンルームマンションなど、 少しでもスペースを有効活用されたい場合に採用されることが多いそうです。 遠い昔の話…リフォームのプランナーをしておりまして、 コンスタントにデザイナーズ賃貸を担当させていただいた時期がありました。 その頃にこの水栓があったなら〜!と 当時リノベしたあの部屋、この部屋のことを思い出しました。 若い方向けのワンルームだったので ミニキッチンなのですが、キッチンに鏡台の機能も取り入れたり、 いろいろ試行錯誤をしました。 築年数がとても経ったマンションだったのですが、 オーナー様のこだわりで、同じ部屋が一つもないアイデアの詰まったレイアウトや内装だったので 不動産会社の方も都度楽しみにチェックされるような、 近隣の新築賃貸マンションより賃料も高くても、すぐ部屋が埋まるマンションでした。 オーダーのキッチンや家具だと、選ぶ幅がぐんと広がって、 より個性的にデザインや機能を楽しめるとあらためて感じます。 高橋 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.24
壁面収納のリニューアル
今回は既存の壁面収納を一部利用しながら、リニューアルした事例をご紹介します。 リニューアル前の壁面収納です。2枚折戸仕様で、中にハンガーパイプがついています。これから扉と棚板、ハンガーパイプを外して、新たに壁面収納をはめ込んでいきます。 まずは既存家具の解体です。現状によって解体できる範囲が異なり、解体内容によって新しい壁面造作のプランが決まりますので、事前の念入りな現調と打合せが大切です。 きれいに解体できました。中央の間仕切りと上部のボックスは構造や設備の絡みがあったので、そのまま残して、うまく利用したいと思います。 新しい壁面収納の取付です。今回は搬入経路にかなり余裕があったため、分割なしで製作しましたが、いつもはこのサイズだとだいたい2分割から3分割で製作します。また、写真撮り忘れてしまいましたが、家具を据え付ける前に、レーザーを使って、取付面の床や壁の水平面、垂直面の誤差を計測します。特に今回のように背が高い壁面収納は、ちょっとした誤差がとても目立ってくるので事前の準備がとても大切です。 本体を据え付け後、もともとあった上部のボックスを隠すための細工をします。 最後にフィラーと呼ばれる化粧板を取り付けて完成です。 上段にオープン棚、中段はディスプレイするためのガラス引戸で、内部に埋め込み型のLEDライトを取付ました。 下段は開き扉と可動棚の組み合わせでフレキシブルに収納できます。 また、ナラの突板は当初既存家具と同じ色に着色するか悩みましたが、ナラ本来の雰囲気を生かすためにクリア色を選択。 ご家族の成長やライフスタイルの変化によって、壁面収納家具に収納したいモノや求める機能がだんだん変わってくると思います。 また床壁天井も含めた大掛かりなリフォームだと色々大変ですが、壁面収納の交換だけでも雰囲気がとても変わりますので、現状の壁面収納が使いにくく感じてきたり、お部屋の雰囲気を変えたい場合は、壁面収納のみリニューアルするという手もおすすめです。 廣田 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.21
ありがとう 夏休み。
観光客でごったがえしている京都ですが、 すこし市街へいくと、普通の暮らしの京都があります。 お寺も静かで、石庭が自分だけの貸切状態、なんて時もあります。 こちらは大徳寺の黄梅院です。 苔が好きです。 よく見てみると鳩がふわふわの苔の上で休んでいました。気持ちよさそう。 観光客でごったがえしている祇園、八坂神社の手前に鍵善という和菓子屋さんがあります。 関西では葛が昔から多用されていますが、こちらの【くずきり】は絶品です。 シンプルなものは、ごまかしがきかない、だからこその技術、すばらしさを教えてくれるような逸品です。 とくにここ数年、離れて暮らす家族や親族、友人と過ごせる時間って 有限なのだなぁ、と より感じる年頃?になったからこそ 帰省前は遠足前の子供のような気持ちになります。 みんなで集まる=食卓を囲む =たまのことだからとちょっと贅沢になる=なんだかずっと食べてばっかり笑 キッチンや食卓を大切な人と囲む時間ってやっぱり幸せです。 キッチンは家の真ん中で、 喜怒哀楽、すべてを包み込む場所だと思います。 そんな場所づくりに微力でも携われることに感謝しつつ、 いつもの日常に戻りました。 高橋 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.17
ひとつひとつ組み立てる。
Basisは8月決算なので、毎年この時期になると、ぼちぼち決算準備を始めながら、来期のこと、つまり9月からの一年間のことをおぼろげに考えたりします。 来年の6月で葉山から等々力に場所を移して丸10年。 この10年で学んだことを生かして、ショールームのインテリアを改装しようかな、とか。 ついでに展示しているキッチンも作り直そう。 ぼくはデザイナーではないので、基本的にカタチやアイデアが先ではなく、必要な要素を数式のようにひとつひとつ組み立てながらカタチにまとめていく方法が性に合っています。 というか、それしかできません。 ちなみに、Basisの製品はパーティクルボードのような規格のパネル資材を使わず、基本的に全て職人の手によってパネル一枚から製作している。 Basisのモノづくりは、家具業界では当たり前だけど、キッチン業界では当たり前でないことを、この10年でよく理解できました。 どちらがいいとか悪いという話ではありません。 根本的な生産システムの違いです。 なんとなく、そのあたりのことをもっと深く掘り下げながら、新たな空間や製品に必要な要素を、ひとつひとつ探していこうと思います。 廣田 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.13
八ヶ岳
なんか、いいカンジのヤギ小屋。 ちょっと早めの夏休みで、毎年恒例の父が住んでいる八ヶ岳に。 父は今年で80歳になるけど、わりと好きなことやって生活しているので、思っていたより元気そうで一安心。 そろそろ車の運転を卒業して欲しくて毎年話をするんだけど、山での生活は車が必須なので、なかなか一筋縄にはいかない。 東京に戻ってきてもらうしかないのかなぁ。 いつもは地元の市民プールや自然の地形を利用した渓流公園みたいなところで水遊びすることが多かったけど、今年は天気があまりよく無かったので、牧場いってヤギと戯れたり、日帰り温泉いったり、お家でスーファミしたり、のんびり過ごせました。 関東エリアの避暑地というと軽井沢が有名だけど、穴場の八ヶ岳はお盆時期でも人出が溢れるようなことは無く、お蕎麦や野菜をはじめ、食べ物がすごく美味しいので、夏の旅行にけっこうオススメです。

2025.08.07
洗面所とパウダールーム。
キッチンや洗面台、ほとんどの方が毎日立たれている空間だと思います。 健康を整えるためにも大切な場所、 その場所がより自分の好きな空間なら、身体の心部?深部?までより元気になりそうな気がします。 近ごろ、洗面台のご提案でご採用いただいた洗面ボウル、 偶発的に重なったのですが、人工大理石のボウルとカウンターが一体型になったもの。 以前から人気のある商品ですが、 こちらの良さはカウンター(天板)と洗面ボウルに継ぎ目がないので、 お手入れがとてもしやすいところ。 またカウンターとボウルの色を合わせることで より一体感のある、すっきりとした印象になります。 以前はボウルの色もある程度限られていましたが、カラーバリエーションも随分増えました。 排水の目皿もボウルの色に合わせることも可能です。 今回ご採用いただいたグレーのボウル、木目の収納部分と合わせて、工場での出来上がりが待ち遠しいです。 お気に入りのボウルに合わせて、洗面台を整えてみると 単なる洗面所からパウダールームになるといいますか (単純に言い方が違うだけですが、どうにか住設感≠家具感な空間の違いをお伝えしたく・・・) よりご自身に馴染む、快適な時間をお過ごしいただけると思いますし、そう願いながらお作りしています。 高橋 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて

2025.08.03
視点をふやす。
あるひとつのことを考えるときに、ついついすぐに答えを出してしまうことがあります。 たぶん、答えを出すことで少し安心すると思うんです。 でも、その場合、往々にして考えている視点がとても少ない場合がある気がします。 例えば、お客様から「収納たっぷりのキッチンがつくりたい」とご相談いただいたとき。 まずは「収納たっぷり確保できるように」という視点でプランを考えるのですが、その視点に加えて「全体のプロポーションはどうだろう」とか「職人さんに無駄な負担を掛けずに作りやすくするにはどのような納まりがいいのかな」とか「この割付だと材料費が無駄に多く掛からないかな」とか「現場でスムーズに取付するためにはどこにクリアランスを設けたらいいかな」など、いろいろな角度から考える視点が多いほど図面がブラッシュアップされていき、結果として完成度の高い製品が出来上がります。 でも、いざ実際に図面を引き始めると、ついつい没入して視野が狭くなりがちなんです。 たぶん、人間の脳のクセみたいなものもたくさん影響していると思います。 では、どうすれば考える視点を増やせるかというと、一人でできる方法として時間による空白をうまく活用する方法があると思います。 例えば、没入していっきに書き上げた図面をそのまま提出するのではなく、意図的に一旦時間をかけて寝かせてみる。 そうすると、没入してフル回転していた脳がクールダウンした時に、考える視点がリセットされるので、また新たな気付きが得られることがあります。 また、もし近くに同僚がいたら、同僚に見てもらうという方法もあります。 他人の視点を借りながら、考える視点を増やすことで、時間をかけずに気付きが得られたりします。 ほかにも考える視点を増やすためのいろいろな方法があると思いますが、じつは一番大切ことは「考え続ける」ことなのかなって、個人的には思います。 考え続けるということは、つまりすぐに答えを出さないことです。 人間の脳って、けっこうさぼり癖がある気がして、すぐに答えを出すことで安心したくなる傾向があると思うことがあって。脳科学者ではないので全然よく分からないけど。。 そこを意識してブレーキをかけながらすぐに答えを出さないようにすると、自然と考え続ける必要に迫られます。 少ない視点で考え続けると、当然すぐに行き詰まるので、気分を変えてほかの角度から考えたらどうかなぁというように思い始めます。 そんな感じで、だんだん視点が増えていく。 まったく個人的な経験によるものなので、的外れも甚だしい気もしますが、、モノづくりだけではなく、交渉ごとや人との関わり方など、いろいろな場面でも使える気がします。 廣田 ___ Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。 キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。 オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 Basisのキッチンづくりについて Basisの製作事例について Basisのショールームについて