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ひっそりと美しく。 | いろいろ

ひっそりと美しく。

先日、外食の際に器の中をみて、心が弾みました。 飾りに添えられていた野菜、これも飾り切りなんでしょうか?? 野菜の中をくり抜いて、いろんな野菜が組み込まれ?ていて。 なんとも手の込んだ職人技に感心してしまいました。   先日、廣田もブログで紹介していたテレンス コンラン展。 私も伺いましたが、印象に残るコンラン氏の言葉がいくつもありました。 そのひとつに、   「絶対になくてはならないというわけではないけど、私の人生の質を高めてくれるものなんだ。 心がときめいて、気持ちを高めてくれるものだからね。」   きっと気づかれないような、とてもニッチな、マニアックなポイントに 現場で取付してくださる職人さんとアイデアを出し合いながら、より美しくおさめられるように。 今までになかった部材を試行錯誤している社内。なんだかワクワクします。 コンラン氏の言葉にも通じるような。   キッチンやカップボード、家具を通して だれかの生活の中にひっそり美しく、実は寄り添えている、そんな仕事を目指していきたいなぁと思います。 高橋

オーダーキッチン

これからのモノ作り。

Basisがご提案するオーダーキッチンやオーダー家具は、とてもシンプルなデザインが特徴です。 シンプルなデザインがベースであれば、素材の組み合わせ次第でキレイに良く見えるのも正直なところ。 そのため、引出や扉を開けた時に見えてくる内側の仕様や、細やかな手加工が必要なディテールなど、コストのかかることは予算を優先して、できるだけ簡易的な仕様にすることがありますが、本当にそれでいいのかなぁと、最近ふと考えたりします。 海外メーカーの車や、職人の手仕事が感じられるファッションアイテムなどに例えるととても良く分かるんですが、愛着をもって永く使い続けたくなる製品は、外側の見た目だけではなく、細かいディテールや内側の作り込みにとてもこだわりを感じられることが多いと思います。 車の運転席に座った瞬間、室内パネルのきめ細やかな作り込みに感動したり、カバンを開けると見えてくる、上質な生地で丁寧に縫製された内側に愛着を感じたり。 家具やキッチンでいえば、引出を開けた時に見えてくる中箱や扉内部の棚などにも、素材感の感じられる天然木や、なめらかなエナメル塗装を施して、外側と同じくらいこだわりをもって作る。 手掛けには、職人の手仕事ならではの細やかな加工を施したり、真鍮や銅など素材本来の美しさを生かしたハンドルなどをしつらえる。 はたして、お客様がオーダーキッチンやオーダー家具に対して、細やかなディテールや丁寧に作り込んだ内側の設えにどのくらい価値を感じていただけるのか、正直全然わかりません。 ただ、少なくてもぼく自身、外側も内側も丁寧に作り込んだ製品に愛着を感じるし、ずっと使い続けていきたいと思います。 幸い、ぼくたちは家具メーカー出身ならではのきめ細やかなモノづくりの経験があり、チームには素晴らしい技術力を持った家具職人たちがたくさんいます。 ほんと手探りだし、どれだけお客様のニーズがあるか分からないけど、少しずつBasisのモノ作りを深化させていきたいと思います。 廣田

オーダーキッチン

オーダーならでは。

キッチン、カップボード、家具の打ち合わせが進む中で 扉や引出しの開け方についてお打ち合わせをする場面があります。 もし、これが既製品だったなら とくに深く考えることなく、そのままその家具を選ぶことが多いかもしれません。 プッシュタイプ? つまみやハンドルなど金物をつける? 手掛けにする、どんなデザイン?? これまでの暮らし方を踏まえ、これからの暮らしをシュミレーションしてみる。 少し立ち止まって考えること。 悩まかったり、案外楽しかったり。 そんな時間はこれからの日々の暮らしのスムースさや、愛着のあるものに囲まれるくらしにつながり 結果、ご自愛につながる贅沢な時間かもしれません。 お話を伺いながら、空間との調和や使い勝手など一緒に考えながら〜打ち合わせは進みます。 なんだかんだとある毎日、自分のお気に入りに囲まれて過ごしたいなぁと。  高橋 ごく一部ですが、使い手の数だけ、開き方もさまざまです↓

造作ソファ

生地の異なるコーナーソファ

  コーナー部分のテーブルを中心に、二人掛けと三人掛けシートを組み合わせた造作タイプのコーナーソファ。 いままで、ソファ本体に対してアクセントとして本体とは別の生地で置クッションを製作したことはよくあるけど、このコーナーソファは、二人掛けと三人掛けシートそれぞれ同じ柄の色違いの生地を選んでいます。 ツートーンの場合、それぞれ柄も変えてしまうと全体のバランスをとるのがけっこう難しいけど、同じ柄の色違いであれば、わりとすんなりまとめやすく、全体的に少し変化をつけたいときは有効かもしれません。 ソファのカタチがとてもシンプルなので、色違いの生地の雰囲気がダイレクトに伝わってきます。

ヌック クッション

「隅っこ」の安心感。

  このところ、ヌック用のベンチシート(クッション)のお問い合わせが増えてきたように感じます。 ヌック… 改めて調べてみたところ、スコットランド語で暖炉のそばにある腰掛け「イングル・ヌーク」が語源で 「暖炉脇の小さくて落ち着けるスペース」という意味から広まり 今では、空間の隅や突き出し、階段下のスペースを利用した小さなくつろぎスペースを ヌックと呼ぶようになったようです。   リビング、キッチン、広めのウォークインクロゼット、書斎、パウダールーム、廊下など もしお家にヌックをつくるなら、どこにつくりますか? 個人的にはキッチンのそばにヌックがあったら素敵だなぁと想像がふくらみます。 気軽に小休憩しながらレシピ本をめくってみたり。  普段キッチンに立たない方も、小さなお子様もキッチンにより近い場所で過ごす時間が増えたり。 あまりスペースがない場合でもヌックにテーブルを近づければダイニングコーナーにも使えたり。 (余談ですが、先日偶然TV番組で見たのですが、家庭内で声をはることなく会話ができる距離感、 視界になんとなく入っていることは夫婦円満につながるそうな。 確かに相手に向かって声を張ると語尾が強めになってしまいがちですよね。)   ゆるやかに周りとつながりながら、隅っこのおこもり感の中でのひととき、 想像するだけで、しあわせが増えそうです。 座面の奥行きやシートの高さ、ベンチクッションの座り心地、クッション張地の質感、人それぞれで リラックスできるポイントは違ってきますので 細部にこだわることで、何気ない時間がもっと心地よくなると思います。 (ヌックについてはこちらにも)   今月からスタッフの私、高橋もブログをお届けします、どうぞよろしくお願いいたします。

オーダーキッチン 木天板

面を整える。

  Basisのオーダーキッチンやオーダー家具をつくる上でいくつか大切にしているデザイン上の決め事があって、その一つに「底目地」と呼ばれるディテールがあります。 一般的にキッチン天板は、製作精度の誤差や組み立てた時の現場精度を緩和するために、本体の周囲からそれぞれ5mmから8mm程度でっぱりを設けることが多いですが、天板が出っ張るため本体との面が揃わず、全体の雰囲気が少しルーズに見えることがあります。 そこで、天板と本体の間に底目地と呼ばれる3mmから5mm程度の凹部を設けて、天板と本体の間に小さな隙間をつくることで、現場精度に囚われることなく面を揃えることができるんです。 製作側としては、小さな凹部の中も表面同様キレイに仕上げる細かな作業手間が増えますが、全体の雰囲気にとても大きく影響するため、創業当時からこのディテールをずっと続けています。 一般の方にはとてもマニアックなお話で正直ピンとこないと思うけど、Basisのようなとてもシンプルなデザインの場合、このような細かなディテールの積み重ねがとても大切になってきます。 ハイエンド層向けの贅沢な素材使いだったり、女性ならでの優しい雰囲気など、オーダーキッチンにはいろいろな見せ方がありますが、ぼくたちは家具メーカー出身ならではの経験を活かした、シンプルなデザインをベースにしたきめ細やかなモノづくりのスタイルを、これからも大切にしていきたいと思います。

左官。 | いろいろ

左官。

  最近、お部屋の壁や天井を左官仕上げにしている物件を良く見る気がします。 左官というと、昔は珪藻土や漆喰のような和風なインテリアのイメージが強かったけど、調湿効果や防臭効果のある製品や、施工性に優れたもの、また特注色の対応が簡単にできるものなど、メーカーからいろいろな製品がでていて、和風な空間だけでなく、モダンな空間にも選びやすくなっていると思います。 左官の良さって、もちろん機能性や手触り感もあるけど、個人的にはそれ以上にお部屋に自然光が差し込んできたときの表情だと思っています。 クロスではなかなか出すことのできない、手仕事ならではのゆらぎや表情に囲まれていると、なんだかとても贅沢な気分になります。 子育て世帯は、メンテナンス面の難しさから、左官仕上げにするハードルが高くなりやすく、遊び盛りな3人兄弟のいる我が家も自宅のリノベーション計画時に少し躊躇したけど、一年ほど経過してみて、思っていた以上に傷や汚れが気にならないです。 たぶん、色とテクスチャー次第で随分変わる気がします。 左官と木と石(写真はクォーツだけど)の組み合わせが、個人的にすごくオススメです。

ソファの中身。 | いろいろ

ソファの中身。

積木のように積み上がっているものは、以前製作させていただいた一人掛け用ソファの製作途中です。 ソファのカタチにもよりますが、まずベースとなる木枠をつくって硬さの異なる数種類のウレタンを多層圧着し、その周りにさらに仕上がりのフォルムに合わせて柔らかいウレタンと綿を付け足して、最後にカバーを被せるのが、一般的なソファの作り方。 あとはご要望に合わせて座った時の底付き感をなくすためにスプリングを仕込むなど、外から見えないところで座り心地を調整し、それによってコストもけっこう変動します。 よく、見た目が同じようなソファでも座り心地や金額が大きく異なるので不思議に感じることがあるかと思いますが、理由の一つはこの内部構造で、海外の老舗メーカーは木枠に合板ではなくしっかりとした厚みの無垢材を使用したり、コスト重視の量産型ソファは中のウレタンを多層ではなく一種類のみで製作することもあるみたいです。 また、最近ではモールド製法といって、型に特殊な液体を入れて一体成型することで、スプリング以上に高い座り心地を兼ね備えたソファも増えてきました。 ざっくりでもソファの内部構造の仕組みを知っておくことで、ソファを選ぶときの参考になれば幸いです。

オープンシェルフの工夫。 | オーダー家具

オープンシェルフの工夫。

  オープンシェルフ型のローボードは、シンプルだからこそ、単調にならないようにいろいろな工夫が必要で、このTVボードも、3つの工夫したポイントがあります。 ・水平ラインを整えるために棚板を全て固定式に。 使い勝手を考えると、可動式の方がサイズに合わせて自由に調整できるので便利ですが、オープンシェルフは丸見えなのでいろいろな大きさのモノを収納したときに、棚の高さもランダムだと、全体的に煩雑な印象になる可能性があるんです。 特にTVボードのようなローボードは、水平ラインを整えると全体がキレイに見えるので、多少不便かもしれないけど棚板を固定した方がいいかなって思います。 ・コントラストと奥行き感 フォルムがシンプルな時は、コントラストと奥行きが効果的です。 例えば、外側の板と内側の板の厚みを変えることでコントラストをつけて、板の小口面を揃えずに前後させることで奥行き感を作っています。 ちょっとした工夫ですが、シンプルなデザインに少し深みがでる気がします。 ・足元にアクセント アイランドキッチンなどでもよく使われるディテールですが、台輪を鏡面仕様にすることで床材が写し込まれ、全体が浮いているように見える効果があります。 台輪だけでなく、扉も全て鏡面にしてできるだけ存在感を消す方法もあります。 ただし、鏡面はお掃除も大変なので、台輪など普段あまり手が触れることのない箇所に取り入れるのがおすすめです。 シンプルなデザインだからこそ、細かい工夫次第でいろいろな見せ方ができるので、これからも新たな工夫を探していきたいと思います。

グレージュオーダーキッチン

いろいろ考えてみる。

  オーダーキッチンの場合、最初のプレゼンテーションからほぼ形が変わることなく進むこともあれば、全く別案に変わることもあります。 形が変わらないのはもちろんのこと、全く別案になる場合でも意外とすんなり決まることが多いだけど、このオーダーキッチンはそのちょうど中間ぐらいの感じ。 最初のイメージをベースにしながら、側面に設けたオープン棚を左右非対称にしたり、ルンバの邪魔にならないように脚下を全て浮かせたり。 打合せを重ねながら少しずつ変更を加えるたびに、だんだん迷子になり始めて、ちょうどいい感じの着地までまとめるのにとても悩みました。。 オーダーキッチンのプランをする時、お客様のイメージをもとに、デザイン上のルールを設定することがあります。 このキッチンでいうと、全体のフレーミングを生かすために扉や引出をフレームに対して少し奥に下げるとか。 そして、打合せを進めながら修正を加えていくのですが、修正内容とデザイン上のルールがどうしても噛み合わない時があって、どうしたものかと手が止まる時があります。 そんな時は最初のイメージに戻って、そもそもお客様は具体的にどんなところがお好きだったのかを、細かく分解してみると、解決の糸口が見えてきたりします。 少し迷子になりそうな予感がしたら、一旦手を止めて、初心に振り返る。 そして、いろいろ思案しながら、先のカタチを見据えて、次の一手を決める。 この辺の考え方って、とても数学の考え方に似ている気がします。 途中たくさん悩んだけど、結果的にとてもいい感じにまとまって、お客様にも喜んでいただけたのが、本当に嬉しかったです。

テレンス・コンラン展 | いろいろ

テレンス・コンラン展

  東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会「テレンス・コンラン モダンブリテンをデザインする」に行ってきました。 コンランショップは、ぼくがインテリアに興味をもつキッカケになったお店。 1997年。18歳のころ、当時美大に通っていた友人に連れられて初めて新宿のコンランショップに訪れた時の衝撃を、今でもよく覚えています。 なんとなく手に職をつけようと思って建築系の大学に通い始めたものの、授業になかなか興味が持てず、どちらかというと飲食業界の方に興味を持ったり、この先どうしようかなぁと思い始めていた頃だった気がします。もちろん、コンランショップどころか、インテリアショップの存在すら知りませんでした。 大きなスペースにゆったりとレイアウトされたモダンな家具や色とりどりの小物たち、そしてショップスタッフのお兄さんお姉さんたちがとにかくかっこよくて、インテリアのこと良く分からないけど、あっという間にコンランショップの大ファンになりました。 通学が新宿駅を経由することもあって、暇なときはいつも帰宅途中にコンランショップに立ち寄って、コンランの世界観にどっぷり浸って自己満足して帰るのが当時の楽しみに。 家具を買うお金はなかったけれど、どうしてもコンランショップで何か買い物がしたくて、カタログとか文房具など気軽なものを買っていた記憶があります。 コンランショップとの出会いをきっかけにインテリアに興味を持ち始めてから、同じく90年代後半からのインテリアブームの中心的お店となった南青山のIDEEをはじめ、都内のいろいろなインテリアショップをめぐるようになりました。 東京デザイナーズウィークやHAPPENINGなどインテリアシーンを盛り上げるイベントが始まった時期も重なって、今思えばとてもラッキーな時期に学生時代を過ごせたなぁと思います。 いつか本国のコンランショップとレストランにも行ってみたくて、結婚したての頃に駆け足でロンドンの街を巡ったのも良い思い出です。 そういえば、ニューヨークに行った時にディーン&デルーカの本店を訪れたときも感じたのですが、ロンドンのコンランショップも、東京店や丸の内店のイメージより、もっとカジュアルでみんなが普段使いしている感じがします。 すみません。。 だいぶ話が逸れましたが、コンラン展めちゃめちゃいいので、丸の内方面にお出かけの際はぜひ! あと、記念グッズがすごく充実していて、思わずいっぱい買ってしまいました笑 「テレンス・コンラン モダンブリテンをデザインする」 東京ステーションギャラリー https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html

毎日の料理が楽しくなるキッチン | オーダーキッチン

毎日の料理が楽しくなるキッチン

  いつもシンプルなデザインのオーダーキッチンやオーダー家具が多いけど、このキッチンは框扉をベースに少しクラシックなテイストが特徴です。取手はお客様がインターネットで見つけたアンティークをセレクト。 ウォールナットの天板とブルーグレーの框扉が相性抜群で、扉がもっと単調な色だったら、この雰囲気は出せなかった気がします。 框の幅や段差のバランス、曲線の取り入れ方など、世の中には様々な框扉のデザインがあって、知れば知るほどとても奥の深い世界です。 また、海外に比べて湿度の高い日本では、キッチンに木天板という選択はかなり難易度が高い。 理由は、ウレタン仕上げならともかく、天然木の質感を生かしたオイル仕上げの場合、石系やステンレスに比べて圧倒的に日常のお手入れが必要だからです。 しかも、木天板は水から小口を守るためにオーバーシンクにするのがセオリーなんだけど、このキッチンはお客様のリクエストであえてオーバーハングしたKOHLER社のアンダーシンクをセレクト。 打合せ段階から、脅すわけではないけど何度もオイルメンテナンスの重要性をご説明し、手間も含めてしっかりご理解いただけたので、納品から9ヶ月経過した撮影時でも、天板がすごくキレイで、ほんと一安心です。 丁寧にオイルメンテナンスされた天板をはじめ、お客様のキッチンに対する深い愛着が伝わってきて、なんだかとても嬉しかったです。   写真:森 政俊

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