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便利さより、美しさ。 | いろいろ

便利さより、美しさ。

打合せの帰り道に偶然見つけたオープンシェルフ。 一般的に、シェルフは効率よくモノを収納するために設計するため、間仕切板をつけて本などを立て掛けられるようにしたり、棚板どうしの高さをしっかり確保するように設計します。 その点、このシェルフは、間仕切り板がなく、また棚板どうしの高さも低いため、収納したりディスプレイするモノが限定され、少し使いにくい印象があります。 ただ、使い勝手は別として、格子が斜めに影を落とす感じや、棚板のリズミカルなレイアウトがとてもキレイで、思わず一目惚れしてしまいました。 収納の便利さより、まず家具としての美しさを優先させた意図がすごく伝わってきます。 本当に素敵なシェルフでした。

パズルのようなカウンター収納。 | オーダー家具

パズルのようなカウンター収納。

既製品のシステムキッチンに合わせて製作したカウンター収納です。 見た目ではあまり分かりませんが、今回のように既製品と横並びでつなげる場合は、プラン段階からいろいろと細かい調整が必要で、単体で設置するときの3倍くらい手間がかかるんです。。 キッチン側のオープン棚には普段あまり使わない家電を置いて、その隣の扉にはペットボトルのストック場所に。左側面のオープン棚は子供たちのランドセルや道具など大きめなモノを収納予定。正面のブックスタンドは片面のみ隠し扉にして、内部をストックスペースにしています。 プラン段階から奥様が念入りに収納計画をしていただいたおかげで、収納するモノに合わせてオープン収納とクローズ収納(引出しや扉)を使い分けたり、それぞれの内寸を細かく調整するなど、無駄がなく、とても収納効率の良い家具ができました。

良いデザインが、たくさん見れる場所。 | いろいろ

良いデザインが、たくさん見れる場所。

仕事で銀座界隈にいく用事があるとき、なるべく松屋銀座の7Fにある「デザインコレクション」に立ち寄るようにしています。 ここには、日本を代表するデザイナーたちがセレクトした、世界中から集められた優れたデザインの製品が展示・販売されていて、セレクトしたデザイナーのコメントが一点ずつ添えられています。 実際に製品を手にとりながら、「良いデザイン」の理由を言葉で理解することで、なんというか、良いデザインのエッセンスを少しずつ自分の身体に落とし込める気がしています。 一回見るだけでは、なかなかデザイナーの言葉と製品を理解することができないモノも多く、こうして何度か通いながら、コトバの意味を反芻しています。 マグレでホームランを打つようなデザインより、しっかり狙ってヒットが打てるようなデザインを目指していきたいです。

ミッドセンチュリー。 | オーダーキッチン

ミッドセンチュリー。

システムキッチンを囲うように製作したカウンターテーブルです。 正面は、目透かし貼りといって、突板ベニヤを90mm〜150mmぐらいの幅に割いて、ベニヤとベニヤの間に2〜3mmほどの目地を設けて貼る仕様で仕上げています。目透かし貼りの凹凸感によって表情が豊かになり、少しミッドセンチュリーな雰囲気になります。 天板は、メンテナンス性を考慮してメラミン化粧板を採用。いくつかの候補色から最終的にお客様が選ばれたダークネイビーは、ウォールナットとの相性も抜群で、個人的にもすごく好きな組み合わせです。 ちなみに、ツートーンにする場合のポイントは、色だけでなく、素材も切り替えることがおすすめ。 片方を木にしたい場合は、もう片方は単色の塗装やステンレスなど、木以外の素材を使う。これを木どうしを組み合わせたり、単色どうしを組み合わせたりすると、バランスをとるのが結構難しいんです。。 また、既製品のキッチンと組み合わせるときは、パネルの高さをキッチン天板の高さにできるだけ揃えるのもポイント。 手元を隠すためにパネルを高くした方が便利ですが、可能な限り高さを抑えた方がキッチンとの一体感が生まれ、オーダーキッチンのような雰囲気になります。 オーダーキッチンを検討するほどキッチン自体にこだわりはないけど、オーダーキッチンみたいな雰囲気にしたい時は、今回ご紹介したようなシステムキッチンとカウンターテーブルの組み合わせは、とてもおすすめです。

シンプルな金物。 | いろいろ

シンプルな金物。

いつもお世話になっている税理士事務所が水天宮前にあって、打合せの帰り道、ひさしぶりに近所にあるKAWAJUNショールームに立ち寄ってきました。 KAWAJUNは、ドアハンドルからキッチンツールまで住空間を中心に扱う大きな金物メーカーで、シュッとしててキレイなハンドルや、しっとりとした質感のペーパーホルダーなど、なんというか、大手メーカーの中でも小回りの効いた製品が多くて、いつも重宝しています。 オンラインショップで直接購入できるので、シンプルなデザインがお好きな方は、きっとお気に入りの一品が見つかると思います。 KAWAJUN ONLINE SHOPhttps://shop-kawajun.jp/

旭川。 | いろいろ

旭川。

そういえば、今年は一度もBasisの家具やキッチンを製作していただいている旭川の工場を訪れていないことに、ふと気づきました。創業以来、初めてです。 いつも職人たちと電話でやりとりしたり、製品検品は画像や動画を活用しながらリモートで行っているので、旭川に行けないことで日常業務に支障をきたすことはあまりないかもしれません。 それでも、工場に足を運んで直接コミュニケーションをとることができない、というのはやっぱり寂しいものです。 直接お会いしてコミュニケーションをとることの一番の目的は、「お互いをより良く知ること」だと思います。 話すときの表情や手の仕草、相槌のつき方、目線の落とし方など、目の前でお話することで感じ取れるメッセージには、メールや電話ではなかなか読み取りずらい本音が見え隠れするしていて、それこそが一番知りたいことだったりします。 まだまだ我慢の時期は続きますが、せっかくなら2月頃の真冬の旭川に、久しぶりに行けたらいいな。

木とホワイトを組み合わせる。 | オーダーキッチン

木とホワイトを組み合わせる。

  木の本棚と白いキッチンを組み合わせて、カップボードもセットにつくりました。 全体的にスッキリまとまるように、本棚のみナラ突板を使用して、キッチンカウンターとカップボードは全て白のエナメル塗装で統一させています。 エナメル塗装は木との馴染みの良さを考慮して、鏡面ではなくマット仕上げに。本棚は、天板と側板に厚みを持たせることで重厚感を出すと共に、リビングやダイニングから見たときに、家具として存在感が出るようにしてみました。 キッチンカウンターは、ホワイトの人工大理石をベースに、天板とボウルのシームレス仕様。 全体の幅をキャビネットの側板の厚み分だけ短くして、本棚を少しだけキッチンカウンターに重ね合わせることで、ナラ突板と白のエナメル塗装、2つの異なる素材どうしが、きれいに納まります。 この「きれいに納まる」というのが、オーダー家具やオーダーキッチンだけでなく、建築も含めて心地よい空間になるとても大切なポイントの一つで、住宅設計や家具デザインの肝でもあります。

空間を、引き継ぐ。 | いろいろ

空間を、引き継ぐ。

デザイナー皆川明さんの本を読んだ影響もあって、最近、とてもミナ ペルホネンが気になっています。 馬喰町にある、ミナ ペルホネン・エルヴァ。 ここは、もともと栃木県益子町にある「starnet」というセレクトショップの東京店だった場所で、starnetが閉店後、内装はそのままに、ミナ ヘルポネンが新たに生活雑貨のお店として「ミナ ヘルポネン・エルヴァ」をオープンしました。 数年前、starnetだった頃にも訪れたことがありますが、うまく言えないけど、お店に入った瞬間、独特の静けさと緊張感、そして微かな温もりに包まれて、ただその場所にいるだけで、とても満ち足りた気持ちになれます。 製品も。空間も。本当に良いモノは、永く使い続けたくなる力が宿っていると思います。

ディテールを大切に。 | オーダー家具

ディテールを大切に。

スキップフロアの段差を利用したブックシェルフです。 スキップフロアの下が吹き抜けになっているため、本が落ちないように少しだけ立ち上がりを設けています。 さらに、小さなお子様が本棚に潜っても大丈夫なように、立ち上がりの幅と同じ桟を2本追加。 吹き抜けの開放感をできるだけ生かしながら、安全にお使いいただけるように考えた結果、このようなカタチになりました。 また、スキップフロアにあがるために、はしごも併せて製作しました。はしごの素材は、コストパフォーマンスの高いナラの集成材を使用。 フィラーと呼ばれる、家具と天井との隙間を埋める化粧部材の幅を生かして、はしごを引っ掛ける仕様です。こうすれば、本を取り出す時に簡単に横にスライドさせることができます。 じつは、今回この部分がプランする上で一番悩んだポイント。 フィラーの幅を大きくとると、はしごが簡単に引っ掛けられる反面、見た目がパリッと締まりません。 反対に、フィラーの幅を小さくとると、ブックシェルフがきれいに見えますが、今度ははしごを引っ掛けるのがとても大変。 こういう時は、スチレンボードで部分的に原寸模型を作り、実際の大きさで検証してみると、ベストサイズがとてもよくわかります。 シンプルなデザインだからこそ、普段気づかないような、細かい部分(ディテール)をしっかりとこだわることを、これからも大切にしていきたいと思います。

オーダーキッチン、という選択肢 | オーダーキッチン

オーダーキッチン、という選択肢

まだまだハードルの高いオーダーキッチン オーダーキッチンはハードルも金額も高くて、世の中的には、まだまだ遠いイメージなんだろうなって、ときどき感じることがあります。 自分がオーダーキッチンに携わるようになる前は、まさにそんなイメージでした。 その反面、システムキッチンはとっても分かりやすい。 システムキッチンは、カタチや天板、扉、取手の種類、設備機器など、あらかじめ用意された選択肢の中から、好みと予算に合わせて組み合わせていきます。 オーダーキッチン屋のぼくがいうのもすこし変ですが、シムテムキッチンで希望が叶うのなら、システムキッチンで十分良いと思います。 なによりも、完璧にコーディネートされたカタログを眺めているだけで、とてもワクワクした気持ちになります。 車とかオーディオ製品などもそうですが、カタログを隅から隅まで何度も眺めながら、製品が届くまでの待ち遠しい時間が、とても好きです。 オーダーキッチンを検討する2つの理由 オーダーキッチンを検討するとき、主に2つの理由があると思います。 1つ目は、日頃からキッチンにとてもこだわりがあって、自分が理想とする具体的なキッチンのイメージをお持ちの場合。 まさにオーダーキッチンの得意とするところで、素材やレイアウトなどのベースとなる部分から、取手や収納パーツなどの細かいところまで、お客様の理想を叶えるために、とことんこだわることができます。 そしてもうひとつ、もともとシステムキッチンで検討していたんだけど、サイズが合わなかったり、どうしても使ってみたい海外メーカーの設備機器が選べなかったりして、システムキッチンで希望が叶えることが難しい場合。 実は、この2つ目のケースが潜在的にとても多いのではないかと思っています。 ストレスなく妥協できるのであれば、大丈夫なのですが、なんとか希望を叶えたいなぁってお悩みの方は、ぜひオーダーキッチンという選択肢があることを、みんなに知っていただきたいです。 特に国内システムキッチンメーカーの上位グレードで検討されている場合は、大幅に予算を増やすことなく、オーダーキッチンが手に入ります。 キッチンは、置き家具と異なり、一度購入したら、そう簡単に買い換えることが難しいモノです。 だからこそ、後悔しないように、オーダーキッチンをもっと身近に感じてもらえるように、これからも折に触れて、お伝えできればと思います。

異なる素材を組み合わせる。 | オーダー家具

異なる素材を組み合わせる。

キッチンとダイニングをゆるやかに間仕切るようにつくられたカップボードです。 ダイニング側の素材は、インテリアに合わせてナラの節あり突板をセレクト。笠木は当初ステンレスにする計画でしたが、何度かお客様と素材の組み合わせを検討した結果、いろいろな素材が混合するより、素材をまとめてスッキリしましょう、ということで、腰面と同じナラの無垢板を採用しています。 また、コーナーに4mm角の細い無垢材を埋め込むことで、傷つきやすいコーナーをしっかりガード。正面から側面への木目のつながりが途切れてしまうのは少しもったいないけど、長く使うことを考えるとこの方が安心です。 キッチン側は打って変わって、メンテナンス性を重視して、天板と前板ともにグレージュ色のメラミン化粧板で統一しています。 Basisでは単色仕様の場合、主にエナメル塗装かメラミン化粧板のどちらかで作りますが、それぞれ一長一短あり、そのあたりは用途や優先順位をお客様と相談しながら決めていくのが良いかなと思っています。

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