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ぼくたちが欲しかった小物。 | いろいろ

ぼくたちが欲しかった小物。

  秋に都内で小物中心の展示会があり、木工職人の友人と一緒に初めて小物作りに取り組んでいます。 テーマは、「ぼくたちが欲しかったモノ」。 普段、オーダーキッチンの提案を通じてお客様とお話していく中で、気づいたこと、ありそうでなかったモノ、あったらいいなって思うモノを中心に、ぼくたちオーダー屋ならではのアプローチで提案できたらいいな、と思っています。 昨日試作がいくつかあがってきて、早速自宅に持ち帰ってしばらく使ってみながら、これからいろいろと改善していきます。 すでに、一晩で5箇所くらい改善点が見つかりました(笑)。 いままでオリジナル製品をほとんど手がけたことがなかったので、試作作って、検証して、みたいなやりとりがすごく新鮮で楽しいです。  

おもしろ突板いろいろ。 | いろいろ

おもしろ突板いろいろ。

  ぼくらがいつもよく使うナラやウォールナットの突板は比較的流通量が多いため、普段は製作工場の近くにある旭川市内の突板屋さんから仕入れています。 品質がとてもよく、価格もお手頃で、運賃も掛からないので、とても重宝しています。 そんなオールマイティな旭川の突板屋さんですが、苦手な突板があります。 それは、あまり見かけることの少ない、独自性の高い突板です。 そして、まさに独自性の高い突板を専門に製造している突板メーカーが、大阪・八尾市にある安多化粧後合板です。 安多化粧合板ホームページ 東京にもショールームがありますが、担当者が都内出張時しかオープンしていないこともあり、なかなかタイミングが合わずお伺いすることができませんでした。 先日、進行中物件の相談で連絡したところ、ちょうど翌日から都内出帳とのことで、ようやくショールームにお伺いすることができました。   ほかにもたくさんの樹種を見せていただきましたが、どれも見たことも聞いたこともないような樹種ばかりで、名前はほとんど覚えられませんでした。。 ちなみに、樹種の名前のことでオモシロネタを一つ。 たとえば、みんなよく知っている樹種にブラックウォールナットというものがありますが、なんで「ブラック」なのかというと、単純に「ブラック」と付けた方が高級に見えるから、とのことです。 以前から「樹種の名前って適用なんだよ〜」って聞いてましたが、どうやら本当に適当みたいです(笑)。  

ステンレス天板のディテール。 | いろいろ

ステンレス天板のディテール。

  オーダーキッチンやオーダー家具の天板は、手が触れても怪我しないように必ず面取りといって角を削る作業をします。 ただ、木や石のように中まで詰まった無垢材はある程度自由に面取りができますが、ステンレスだけはそうはいきません。 なぜなら、一般的なステンレス天板は1.0mmから1.2mmほどの厚みの板を曲げて作るからです。 角を削るのではなく、曲げて角を作ります。 *ステンレスにも無垢材もありますが、いったんおいときます。 2.5Rと0.5R 冒頭の画像は、1.2mm厚のステンレスを曲げたサンプルたち。 左側が一般的なステンレス天板の曲げで、数値でいうとr=約2.5mm。 それに対して右側はできる限りエッジがたつように、特殊な技術で曲げています。 数値でいうと、r=約0.5mm。触っても怪我しない程度に、最大限ピン角にしています。 数字で比較すると、約2mmほどの差しかありませんが、2つのサンプルを見比べると、違いは歴然。 雰囲気だけでいえば、断然右側の角のほうが線がキレイに見えます。   カタチがシンプルになるほど、このような細かいディテールの積み重ねで見た目の雰囲気が大きく変わるのです。  

GW。 | プライベート

GW。

  GWに友人家族と訪れた八ヶ岳での一コマ。 左側の男の子二人がうちの子で、右側の女の子二人が友人の子です。 友人家族とは子供たちが生まれる前からの付き合いで、上の子どうしお誕生日が1ヶ月違いだったり、一緒に母親学級的な催しに参加したり、出産前に旅行に行ったり、ある意味、子供どうしも生まれる前からおともだちです。 お互いシャイな性格なので、一年ぶりの再会は最初ちょっと距離がありましたが、半日経てばもう大の仲良し。 二人が声掛け合いながら下の子たちをひっぱっていく姿が、なんとも頼もしい限りです。 最近、ようやく子供たちだけで遊ぶ時間が増えてきた気がします。 _____ 例年、GWは後半のみお休みしていましたが、今年は思い切ってたくさんお休みをいただきました。 仕事とプライベートは、比べられないくらいどちらも大事なんだけど、子供たちがどんどん成長していく姿を見ていると、この瞬間は今しかないのかなぁ、と改めて感じることができたGWでした。    

シンプルなデザインについての考察。 | Basisについて

シンプルなデザインについての考察。

  なんか、久しぶりに独り言みたいなブログを書いてみたいと思います。 シンプルなデザインについてです。   Basisのオーダー家具やオーダーキッチンは、永く使い続けていく中で飽きがこないように、できるだけシンプルなデザインになるように心がけています。 シンプルなデザインは、基本的に装飾をそぎ落とす作業なので、見た目の特徴が少ない分、おのずとどれも同じような雰囲気になっていきます。 例えば、世の中にあるシンプルなデザインのオーダーキッチンを並べてみて、「これはBasisのオーダーキッチンだね」って一目で分かることは、かなり厳しいと思います。 いろいろなメーカーと比べてどうありたい、ということではなく、単純に、「Basisらしさって何だろう」という問いです。 寝る前に、時々スマホで海外のデザインを紹介するサイトを見るのですが、シンプルなデザインの中にも、何か「らしさ」みたいなモノが感じることが時々あって、その正体は何なのか、色々仮説を立てながら考察しています。   直方体の組み合わせ オーダー家具やオーダーキッチンを因数分解すると、例外もありますが、基本的に天板や扉など「直方体」の集合体になります。 直方体はタテとヨコとタカサのバランスが変わると、見た目の印象はとても変わります。それがプロポーションです。 また、同じプロポーションの直方体でも、木とステンレスなど素材によって印象はずいぶん異なります。 そう考えると、直方体の組み合わせの数だけデザインがあって、素材も組み合わせると、その数はほぼ無数になると思います。   隠れたディテール ぼくは全然ファッションに詳しくないし、オシャレでもありませんが、なんとなくいいなって感じる洋服やカバンなどに共通するのは、見た目はシンプルだけど、たとえば生地がすごく素敵だったり、着た時にすごく体に馴染む感じだったり、ステッチがキレイだったり、裏地もすごくこだわっていたり、などなど。シンプルなデザインの中にたくさんの工夫がなされています。 つまり、ディテールをとことん突き詰めた結果、ただのシンプルだけではない、とても深みのある製品が生まれるのではないかと思っています。 そう考えると、おそらくBasisが目指すシンプルは、次の方程式で表せそうです。   Basisの目指すシンプル=プロポーション×素材×ディテール   なんだかとりとめのない文章になってしまいましたが、この仮説をもとに、「Basisらしいシンプルなデザイン」をもっともっと探していきたいと思います。  

名作椅子とともに。 | オーダー家具

名作椅子とともに。

お引越しされたばっかりの新居に、Basisのオリジナルダイニングテーブルを納品させていただきました。 Basisオリジナルダイニングテーブルの特徴は、なんといっても38mm厚の天板だと思います。それだけで十分個性が出るので、フォルムはシンプルに、ディテールを大切にしながら脚とのバランスを整えています。 椅子は、北欧の巨匠ボーエ・モーエンセンデザインの名作「J39」や、深澤直人さんの「HIROSHIMA」など、白木系を中心に、お客様のお好みでランダムにコーディネート。 テーブルが声高に主張しないので、椅子それぞれのデザインがとてもよく引き立ちます。 それにしても、名作椅子たちはどれも本当に美しいです。 そんな名作椅子たちの邪魔にならなくて、内心とてもホッとしました。 しっかりとオイルメンテナンスを施してあげれば、何十年も元気に活躍すると思うので、これから末長く名作椅子たちと仲良く活躍してほしいと思います。  

個性的な突板たち。 | いろいろ

個性的な突板たち。

左から、サテンウォールナット、レオ、ストラッセ(ガムウッド)、ゼブラウッド、トリフビーチ、オリーブ、ファムドチェリー。 現在進めているオーダーキッチンに使用する突板のサンプルたちです。 今回、インテリアがとてもシンプルで、かつキッチンサイズがW3400mmと面積が大きいため、少し特徴のある樹種で空間にアクセントをつけたいとのリクエストがあり、特殊な突板を得意とされているいくつかのメーカーから、サンプルを集めてみました。 そういえば、よくよく考えてみると、Basisのオーダーキッチンはとてもシンプルなデザインが多いので、実はこのような特徴のある樹種はダイレクトに表情が伝わる分、とても相性がいいのかもしれません。 早速お客様に見ていただいて、2つほど候補が絞られましたが、木目が特徴的な分、サンプルサイズだと全体像がいまいち掴みづらいため、後日大判サイズを取り寄せて、改めて表情を比較してみたいと思います。

カラー水栓という選択。 | いろいろ

カラー水栓という選択。

ドイツの水栓器具メーカー、GROHE(グローエ)。 シンプルなデザイン、クロームメッキの優れた質感、それでいて価格も抑え目で、Basisでもよく提案させていただいています。 そのグローエから、定番の「ESSENCE」シリーズに新たなカラーが追加されました。 追加されたカラーは、真鍮系の「クールサンライズ」と、スチール黒皮系の「ハードグラファイト」の2色。 キッチンのハンドルやソファ脚などの金物に、ここ数年真鍮やスチール黒皮がとても増えていて、どうやら水栓器具にもその流れがきているみたいです。 個人的には、「ハードグラファイト」のマット仕上げがすごくいい感じで、少し水垢が目立たないか気になるものの、今まで白いボウルとシルバーの水栓器具の組み合わせが一般的だった洗面まわりの雰囲気を一新させる力があると思います。 今後、コッパー色も追加される予定。これもまたすごくいいんです! 表参道にショールームがあるので、気になる方はぜひ実物をご覧になってみてください。 グローエショールームhttps://www.grohe.co.jp/company/showroom/ 先日参加させていただいたキッチンセミナーでもテーマに上がっていましたが、数年後にはカラー水栓という選択肢がスタンダードになる可能性が高いので、グローエをはじめ、各メーカーのこれからの展開がとても楽しみです。

自由な家具。 | オーダー家具

自由な家具。

ウォールナット無垢材をフレーム組みにして、フロストガラスを落とし込んだだけの、とてもシンプルなTVボード。 このシェルフ型の家具はとても便利で、TVとデッキを置けばTVボードに、グリーンや小物、本などを並べればリビングシェルフに様変わり。 構造がシンプルであればあるほど、たくさんの可能性が生まれます。 そして、可能性が多いほど、年を重ねるごとに用途を変えながら、ずっと永く使っていただける気がします。 もはや、呼び名はたいした意味もなく、ただ「自由な家具」であること。 そんな、自由なオーダー家具を提案できるように、もっともっとがんばります。

ステンレス天板の工夫。 | オーダーキッチン

ステンレス天板の工夫。

シンクと加熱機器が別々になっているⅡ型タイプのオーダーキッチン。 ステンレス天板をできるだけ薄く見せたい場合、3〜5mmほどの厚みのステンレス無垢材を使用しますが、無垢材ならではの重厚感が感じられる反面、コストが跳ね上がってしまうのが辛いところです。 そこで、1.2mm厚のステンレスを特殊な技術でピン角に曲げることで、コストを抑えつつステンレスを薄くキレイに見せることができます。ちなみに曲げの場合、最小6.5mm厚で製作可能です。 収納部分は天板の厚みに合わせて側板のディテールを調整し、床面に最小限の目地を設けて、全体のバランスを整えます。ほんのささいなことだけど、ひとつひとつのディテールをしっかり詰めておくと、シンプルなフォルムに程よい緊張感が加えられて、ピシッと締まる気がします。 ここ最近のBasisのデザインテーマである「シンプル&ソリッド」を踏襲したオーダーキッチンのご提案です。

建築の現場。 | いろいろ

建築の現場。

来月から製作スタートのオーダーキッチンの先行配管用墨出しのために、久しぶりの鎌倉へ。 今回設置場所が1階のため、まだサッシなどが取り付けられる前の早い段階での墨出です。前日に雨が降ったため、びしょびしょの床で行う作業はなかなか大変。。 現場にある木材を定規がわりに、床下地のベニヤに直接線を引いて、図面をもとに油性マジックで配管の位置に記をつけていきます。 納品取付作業はもちろんのこと、墨出など現場で行う作業は、普段パソコンの画面とにらめっこしながら描いている縮小図面が原寸でリアルに体感できるので、プランすることと同じくらい、現場で行う作業も楽しいのです。 こちらの物件は、ロケーションが鎌倉の山間にあるので、キッチンに備え付けられた窓越しから四季折々の風景を眺めることができそうです。 帰り道に、ひさしぶりのそば処「ちくあん」へ。 葉山に拠点を構えていた頃、何度も通っていた大好きなお蕎麦屋さんです。 更科系がお好きな方は、車で鎌倉にお越しの際はぜひ! ちくあんhttps://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14000587/  

6年間のパートナー。 | プライベート

6年間のパートナー。

先日、妻から「そろそろ、ナツ(長男)のランドセル探しにいかない?」との話がありました。 え、まだ4月になったばかりのに、もう? 話を詳しく聞いてみると、どうやら人気のランドセルは予約販売で早々に売り切れになるみたいで、購入する時期が年々早まっているみたいです。 そういえば、ぼくが子供のころはどうだったんだろう。。 なにはともあれ、いきなりナツをつれていくと、見るもの全部これがいい!となること間違いないので、まずは夫婦だけでショールーム巡りをしてきました。 下見に訪れた2つのメーカーは、どちらも「工房系」と呼ばれる、職人による手作りをモットーにしているメーカーです。 創業120年の「黒川革工房」と、創業55年の「土屋鞄製造所」。 製品へのアプローチやショールームの雰囲気などから、なんとなく「伝統の黒川革工房」と「革新の土屋鞄製造所」みたいな印象を受けました。勝手にネーミングをつけてしまいスミマセン。。 たぶん、このレベルになると製品のクオリティは甲乙つけがたくて、最終的には「ブランドイメージ」で決める人が多いのかな、と思ったりして。その意味では、製品以上に、ショールームやホームページ、カタログの影響は絶大です。 実際、どちらも魅力的な要素がたくさんあって、何でも即決することが多い僕でも、この日に決めることはできませんでした。 正直、「ナツは男の子だし、いいの買ってもどうせブンブン地面に投げまくるんだろうなあ。」って思いながらも、小学校6年間の大切な時間をずっと一緒に過ごしてくれるパートナーだと思うと、自分のモノを買う以上に、ついついいろいろ考えてしまうものです。 どちらかメーカーが決まったら、今度ナツを連れて色を選んでもらおうと思います。

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