投稿日:2025.04.06
ステンレス天板のディテール。
オーダーキッチンやオーダー家具の天板は、手が触れても怪我しないように必ず面取りと呼ばれる角を削る作業をします。
天然木や天然石のような無垢材天板はある程度自由に面取りができますが、ステンレス天板の場合、一般的に1.0mmから1.2mmほどの厚みの板を曲げて作るため、無垢材のように削ることが難しいのです。
そのため、ステンレス天板の場合、角を削るのではなく、板を曲げる時に工夫して面取りを作ります。
2.5Rと0.5R
冒頭の画像は、1.2mm厚のステンレスを曲げた天板サンプル。
左側が一般的なステンレス天板の曲げ加工で、数値でいうとr=2.5mmぐらい。
それに対して右側はできる限り角のラインがキレイに見えるよう、特殊な技術で曲げ加工を施しています。
数値でいうと、r=0.5mmぐらい。
触っても怪我しない程度に、最大限ピン角にしています。
2枚目の画像は、実際にピン角曲げで製作したステンレス天板です。
数字で比較すると、約2mmほどの差しかありませんが、2つのサンプルを見比べると、違いは歴然。
右側のほうが角の線がキレイに見えて、全体的にシャープな印象になります。
カタチがシンプルになるほど、このような細かいディテールの積み重ねで見た目の雰囲気が大きく変わるのです。
こちらは4mmの無垢材で作ったステンレス天板のサンプル。
とことん天板を薄く見せたい場合は、ステンレスの無垢材が一番おすすめです。
廣田
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Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。
キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。
オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。