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2024年11月

左官。 | いろいろ

左官。

  最近、お部屋の壁や天井を左官仕上げにしている物件を良く見る気がします。 左官というと、昔は珪藻土や漆喰のような和風なインテリアのイメージが強かったけど、調湿効果や防臭効果のある製品や、施工性に優れたもの、また特注色の対応が簡単にできるものなど、メーカーからいろいろな製品がでていて、和風な空間だけでなく、モダンな空間にも選びやすくなっていると思います。 左官の良さって、もちろん機能性や手触り感もあるけど、個人的にはそれ以上にお部屋に自然光が差し込んできたときの表情だと思っています。 クロスではなかなか出すことのできない、手仕事ならではのゆらぎや表情に囲まれていると、なんだかとても贅沢な気分になります。 子育て世帯は、メンテナンス面の難しさから、左官仕上げにするハードルが高くなりやすく、遊び盛りな3人兄弟のいる我が家も自宅のリノベーション計画時に少し躊躇したけど、一年ほど経過してみて、思っていた以上に傷や汚れが気にならないです。 たぶん、色とテクスチャー次第で随分変わる気がします。 左官と木と石(写真はクォーツだけど)の組み合わせが、個人的にすごくオススメです。

ソファの中身。 | いろいろ

ソファの中身。

積木のように積み上がっているものは、以前製作させていただいた一人掛け用ソファの製作途中です。 ソファのカタチにもよりますが、まずベースとなる木枠をつくって硬さの異なる数種類のウレタンを多層圧着し、その周りにさらに仕上がりのフォルムに合わせて柔らかいウレタンと綿を付け足して、最後にカバーを被せるのが、一般的なソファの作り方。 あとはご要望に合わせて座った時の底付き感をなくすためにスプリングを仕込むなど、外から見えないところで座り心地を調整し、それによってコストもけっこう変動します。 よく、見た目が同じようなソファでも座り心地や金額が大きく異なるので不思議に感じることがあるかと思いますが、理由の一つはこの内部構造で、海外の老舗メーカーは木枠に合板ではなくしっかりとした厚みの無垢材を使用したり、コスト重視の量産型ソファは中のウレタンを多層ではなく一種類のみで製作することもあるみたいです。 また、最近ではモールド製法といって、型に特殊な液体を入れて一体成型することで、スプリング以上に高い座り心地を兼ね備えたソファも増えてきました。 ざっくりでもソファの内部構造の仕組みを知っておくことで、ソファを選ぶときの参考になれば幸いです。

オープンシェルフの工夫。 | オーダー家具

オープンシェルフの工夫。

  オープンシェルフ型のローボードは、シンプルだからこそ、単調にならないようにいろいろな工夫が必要で、このTVボードも、3つの工夫したポイントがあります。 ・水平ラインを整えるために棚板を全て固定式に。 使い勝手を考えると、可動式の方がサイズに合わせて自由に調整できるので便利ですが、オープンシェルフは丸見えなのでいろいろな大きさのモノを収納したときに、棚の高さもランダムだと、全体的に煩雑な印象になる可能性があるんです。 特にTVボードのようなローボードは、水平ラインを整えると全体がキレイに見えるので、多少不便かもしれないけど棚板を固定した方がいいかなって思います。 ・コントラストと奥行き感 フォルムがシンプルな時は、コントラストと奥行きが効果的です。 例えば、外側の板と内側の板の厚みを変えることでコントラストをつけて、板の小口面を揃えずに前後させることで奥行き感を作っています。 ちょっとした工夫ですが、シンプルなデザインに少し深みがでる気がします。 ・足元にアクセント アイランドキッチンなどでもよく使われるディテールですが、台輪を鏡面仕様にすることで床材が写し込まれ、全体が浮いているように見える効果があります。 台輪だけでなく、扉も全て鏡面にしてできるだけ存在感を消す方法もあります。 ただし、鏡面はお掃除も大変なので、台輪など普段あまり手が触れることのない箇所に取り入れるのがおすすめです。 シンプルなデザインだからこそ、細かい工夫次第でいろいろな見せ方ができるので、これからも新たな工夫を探していきたいと思います。

グレージュオーダーキッチン

いろいろ考えてみる。

  オーダーキッチンの場合、最初のプレゼンテーションからほぼ形が変わることなく進むこともあれば、全く別案に変わることもあります。 形が変わらないのはもちろんのこと、全く別案になる場合でも意外とすんなり決まることが多いだけど、このオーダーキッチンはそのちょうど中間ぐらいの感じ。 最初のイメージをベースにしながら、側面に設けたオープン棚を左右非対称にしたり、ルンバの邪魔にならないように脚下を全て浮かせたり。 打合せを重ねながら少しずつ変更を加えるたびに、だんだん迷子になり始めて、ちょうどいい感じの着地までまとめるのにとても悩みました。。 オーダーキッチンのプランをする時、お客様のイメージをもとに、デザイン上のルールを設定することがあります。 このキッチンでいうと、全体のフレーミングを生かすために扉や引出をフレームに対して少し奥に下げるとか。 そして、打合せを進めながら修正を加えていくのですが、修正内容とデザイン上のルールがどうしても噛み合わない時があって、どうしたものかと手が止まる時があります。 そんな時は最初のイメージに戻って、そもそもお客様は具体的にどんなところがお好きだったのかを、細かく分解してみると、解決の糸口が見えてきたりします。 少し迷子になりそうな予感がしたら、一旦手を止めて、初心に振り返る。 そして、いろいろ思案しながら、先のカタチを見据えて、次の一手を決める。 この辺の考え方って、とても数学の考え方に似ている気がします。 途中たくさん悩んだけど、結果的にとてもいい感じにまとまって、お客様にも喜んでいただけたのが、本当に嬉しかったです。

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