Basis Blog

オーダー家具やオーダーキッチンのこと、日々の暮らしなど。

インテリア

Yチェアの張り替え実演

投稿日:2018年2月26日 更新日:

数ある名作椅子の中でも、知名度、セールスともにずば抜けているハンスJ.ウェグナーによるCH24、通称Yチェア。

先日、リビングデザインセンターOZONEにて、Yチェアの歴史を学びながら張り替え実演が行われるセミナーに参加してきました。

Yチェアの歴史やコピー製品対策など講義も大変興味深い内容でしたが、後半に催された張り替え実演がとても面白かったので、画像で恐縮ながらダイジェストでご紹介します。

Yチェアの座面に使用されるペーパーコードの種類について紹介されている方が、セミナーの講師でYチェアを日本一早く上手に張り替えると評判の坂本茂さん。
坂本さんはYチェアの製造元であるカールハンセンに永く勤務された後、現在はフリーランスの家具デザイナー兼椅子張り職人としてご活躍されています。

では、さっそく張り始めます。

かなり強いテンションをかけて編んでいます。テンションのかけ方やペーパーコードの本数次第で耐久性が10年くらい変わるそうです。
参考までに一般的な耐用年数は10年〜15年ですが、坂本さんが張り替えると25年ぐらいは保つとのこと。

途中坂本さんの休憩中に、参加者みんなで触らせてもらいました。

坂本さんがカールハンセンに勤務時代、一度ウェグナーの自宅を訪れる機会があったそうですが、その時にカールハンセン社長から「ウェグナーの前では絶対にYチェアという名前を使うな!」と、きつく念を押されたのこと。
ウェグナー自身、CH24というネーミングをとても大切にされていたみたいです。なお、Yチェアという通称以外にも鳥の胸の叉骨(さこつ)に似ていることから、ヨーロッパでは特に「ウィッシュボーンチェア」とも呼ばれています。

コードを編み終えた後、抜け防止も兼ねたカールハンセン社のエンブレムを固定します。ちなみに、製造された年代によってエンブレムが異なるみたいで、坂本さん曰く、コピー製品かどうか見分ける一番の判断方法は、このエンブレムを見ることだそうです。

最後に、座裏に見えていたコードの結び目を全て中に隠して完成

右が使用後約2年、左が今回張り替えた使用後約25年のYチェア。
フレームに使用されているオーク材が、経年変化でとても良い味を出しています。
今回初めて知ったのですが、販売当初はSHが430mmでしたが、販売上の様々な事情で途中からSH450mmに変更になったとのこと。

Yチェアをお持ちの方で今後張り替えを検討される方は、販売店を通さず直接坂本さんに依頼することが可能とのことですので、ご興味ある方は下記のホームページをぜひご覧になってください。

坂本茂さんの椅子張り替え専用ホームページ
http://www.papercord.jp

-インテリア
-

執筆者:

関連記事

海外メーカーの色使い

オーダーソファの張地としてよく使うドイツ/JAB社の新作生地発表会にて。 2017年秋冬も引き続き、写真のようなジオメトリック柄(ソファやクッション)やボタニカル柄(後ろのカーテン)がトレンドとの事で …

インテリアとファッションは同じかもしれない

  Basisにオーダー家具やオーダーキッチンのご相談にいらっしゃるお客様の約7割は、新居を計画中です。 ひととおりオーダー家具やオーダーキッチンのご案内をしたあと、さらに約半数のお客様から …

LIVE OFFICE

ドイツの世界的家具メーカーのVitra社をはじめ、世界中のトップブランドを取り扱うインターオフィスがこの春に新たにオフィスを移転し、先日オープニングレセプションに行ってきました。 インターオフィスとい …

アルヴァ・アアルト展

  鎌倉での打合せの帰りに、久しぶりに葉山に寄ってアルヴァ・アアルト展を見てきました。 アルヴァ・アアルトというと、スツールに代表されるアルテック社の家具が有名だけど、建築家としての建築作品 …

オーダーキッチンからマンションリノベーションへ

いまマンションフルリノベーションのプランを進めています。 きっかけはマンションを購入されたお客様からのオーダーキッチンのご相談でしたが、お話をお伺いしていくうちに既存の内装も全て解体して、フルリノベー …