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無垢材の力強さ

投稿日:

TVボードとシェルフ

無垢材の力強さを久しぶりに感じることができたオーダー家具たちでした。

先日納品させて頂いた、TVボードとオーディオ機器を収納するためのオープンシェルフ。
どちらも全てウォールナットの無垢材で製作しています。

例えばTVボードを天然木で製作する場合、素材の組み合わせとして次の3つが挙げられます。

1.扉と本体ともに突板
2.扉は無垢材、本体は突板
3.扉と本体ともに無垢材

ここ最近のいろいろなTVボードを見てると、ほとんど1か2のパターンで製作されていて、3のパターンはめっきり見る機会が少なくなった気がします。
理由はいろいろあると思うんですが、無垢材の特性、つまり室内環境の変化で板が伸び縮みすることを考えると、扉は板単体なので基本的に伸び縮みしても多少は問題ないけど、本体の場合、板どうしがくっついているので、板それぞれが伸び縮みすることで隙間があいてきたり、逆に押し合って割れてしまう可能性があるので、リスクを避ける意味合いで本体を突板にしていることが多々あるのではないでしょうか。

なので、本体も無垢材で製作するときは図面を引く自分も、製作する木工職人もいつも以上に緊張するんです。

無垢材の箱を作る時のポイントは2つ。

1.天板と側板はできる限り留加工を避ける
留加工とは、板の端を45度斜めにカットして、斜め面どうしをくっつける納まりのこと。一般的にみられる天板勝ち(天板の下に側板をくっつける)より見た目がすっきりして、突板製品の場合は基本的に留加工での納まりで製作していますが、無垢材の場合、板どうしが伸縮することで将来的に留め先に隙間が生じる可能性が高くなるんです。だから、無垢材で箱を作るときは、できるかぎり天板勝ちの納まりで製作します。その場合、V目地といって、天板と側板のくっついている部分にほんの少しだけ目地を切っておくと、将来的に面違いが生じても目立ちにくくなります。言われないと気づかないような、とても些細な事ですが、こういう細かいディテールは永く安心してお使いいただく上でとても大切です。

2.背板は必ず四方を実加工にする
実加工とは、無垢材のフローリングで良く見る納まりで、板の両端を凹凸加工にして組み合わせることで、伸び縮みしても隙間があいたり割れるのを防ぐ効果があります。弱点として、フローリングと異なり伸び縮みした分の逃げ場が無いので、背板からみると、四方に少しだけ凹んでいる部分が見えてくるんです。
今回みたいに壁際に設置する場合は全然OKですが、部屋の間仕切りとして設置する場合は少しだけ見た目が損なわれてしまいます。

また、個人的にはカタチをできるかぎりシンプルなデザインにした方が、無垢材の力強さを最大限生かせるような気がします。

ただ単に自分がシンプル好きだけかもしれませんが。。(笑)

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